神々のいる山を訪ねる

巡礼登山家を目指して修行中、 一人淋しく霊山を訪ね歩いています。

秋葉山の神様は何処にいる?

2007-07-09 12:15:03 | 各地の山
上古より神様の静まります御神体山として、崇敬されている秋葉山、初めてご社殿が建ったのは西暦709年。 秋葉山本宮、秋葉神社は火防ぎの神が鎮座する山として知られている、開山は京都の愛宕山と共に泰澄とされているので、白山とは姉妹関係にあった。 その後、平安、戦国期には武将との縁が深く、政治的な動き、商業交易などでも活躍していた歴史がある。 江戸時代の真言系修験を経て 明治の神仏分離時の際、主導権争いから抗争が深刻化して多くの関連施設や仏像、宝物、などが失われたのは残念至極。信仰の形も秋葉講、秋葉詣でなどのように、現世利益的なものに変化しているのは気になるところ。


広々とした駐車場

秋葉山は、南アルプス山脈南端、天竜川沿い海抜866メートル、千古の杉、檜がうっそうと繁り、俗塵を離れた秘境で街道随一の霊山ですが ご多分に漏れず悪名高いスーパー林道が開通して、今では山頂直下まで車で行けるようになっている。  駐車場から眺める施設全体は必要以上の豪華さが感じられ 新興宗教のコンクリート要塞みたいで、あまり風情がない。  



途中の参道

山頂までコンクリート道を10分ほど、頂上にある秋葉神社上社の本殿は歴史的に由緒ある神社で 現在の建物は昭和61年建造、建坪130坪総桧の造りとなっている。ひっそりした境内で売店にいた巫女さんに 山頂はどこですか?っと登山道路のことを訪ねたら 「ココです」 と答えてくれた。本殿は山頂に建っている事になるのか・・・。 なんと言っても秋葉神社が賑わうのは世に名高い秋葉の火祭り で毎年12月15日、16日両日執り行われる。


きらびやかな頂上:幸福の鳥居(皇太子殿下御成婚記念)


 徒歩の場合は気田川河畔にある麓の秋葉神社下社から、山頂の上社まで昔の参道が通じている。