午後11時前に律希が自己採点したヨーロッパのプリントを持ってくる。その前のプリントでできてた「ロシアから石油や天然ガスをヨーロッパに運ぶには何を利用しているか」という問い・・・答はパイプラインだが、さっき書けてたのに今度は書けない。しかしその違和感あるミスを除けばほぼ完答。
律希と同じような流れでプリントをさせた他の中2は社会で90点以上叩いている。ところが律希は取れない・・・ここがポイントだ。このあたりでなら久居東の中2の社会は緩い。律希なら90点以上はいく、しかし南が丘の問題ではこうはいかない。難度が違う。
「たとえばさ、塾専用教材でならオマエは90点クラスやな。でも中間試験で分かったようにそれだけじゃ南が丘の問題は取れない。ヨーロッパでなら、授業でどこの国をやったのか。エストニア・ラトビア・リトアニアは?」 「・・・」 「じゃあ、ポルトガルは?」 「・・・」 「今さ、ヨーロッパ選手権やっててさ、その開催国がポーランドとウクライナなんやな。そのあたりは授業で世間話のように出なかったか?」 「・・・」 「じゃあ、ギリシアは?」 「・・・」 「債務が多くって、誰が面倒みるかってEUの組織ががたがたしてる。最近選挙もあったしな」 「・・・あっ、やりました」 「そやろ、でもギリシアなんて問題集では出てこんしな。じゃあ、アフリカの南スーダン、これも教科書では扱ってないけど去年独立した国や。石油を巡ってスーダンともめてるけど」 「・・・あっ、やりました」 「そやろ、そんなとこと違うか、授業で先生が言ってることをメモするくらいやないとな」
新課程の地理になってから俺も大変である。まずは一問一答を作成・・・とりあえずはBASIC、基本だ。失礼だが久居東ならこれで十分か。しかし南が丘は十分ではない、一志中学もまた十分ではない。今んとこ、アジア州とヨーロッパ州とアフリカ州と北アメリカ州と南アメリカ州までは作った。ともにBASICだが、次は南が丘なり一志中、当然にして附属中学を想定して ADVANCED を作らなければならない。
ところがそんなプリントとは異次元で進んでいる中学・・・白山中学がいる。今回の期末試験も「古い教科書で」と但し書きがあり、ゆとり世代での試験範囲となった。ちなみに附属中学は東北地方・・・これまた新課程の教科書からの出題だ。白山中学だけが我が道を往く・・・ええんかいな。
それでも、なんとか綻びなく過酷な一週間の一日目が終わった気がする。これからだ・・・。
明日のサポートはさつき(21期生・名城大学人間学科3年)、しかしあい(23期生・三重大学教育学部1年)にも援軍を頼んだ。今日は里恵(7期生)を律希と馨五と有紀に充てた。あいは中1の人也と星河の英語、中2の茉穂の連立文章題、そして中3の潤奈の平方根に充てた。他の生徒は・・・ほとんどが宿題をやっていた。明日になれば宿題を終えた生徒が増えてくるはず。それとともに指示が飛び交うことになる。犬でも猫でもなんでもいい、とにかく人手が欲しい・・・今学期前半の正念場だ、そして中3にすれば内申を上げる最後のチャンスになるかもしれないのだ。
今から2006年度センター試験の英単語、明日には完成して岡山に送らなくっちゃね。
明日は午前10時半からマッツン(1階のシックス・ディグリーズ)とこで髪の毛を切ってもらう予定。教育相談ご希望の方はいらっしゃってください。そんな堅くなくても結構ですから。マッツンに頼んでコーヒーを出してもらいます。なにしろ、いつものようにメニューはマッツンにお任せ、なんやパーマをかけたいて言うてたから、2時間ほどはイスの鳥でしょ。
クリックのほう、ほんまにすんません。
7月14日に岡山、15日に兵庫の山奥、16日に京都『あげた亭』というツアーが勝手に決まりました。各地域の塾関係者、時間調整をお願いします。1学期の期末試験明けから夏季講習までが俺の正月休みのようなもんです。ほんま、すんません。