世間はどうやら七夕らしい。
娘のれい(三重大学教育学部2年)が最近開店した城山のマックスヴァリューで短冊を見たそうな。
そこには「お金が欲しい」やら「小遣い上げて」とか「お金持ちになりたい」なんぞの功利的な欲望の羅列。
どこか寂しい気持ちにはなる。
さっきまで真悠(高田Ⅱ類2年)のお母さんと話してた。
お母さんは同志社出身だ。
決して「どうしても同志社に行きたい」というノリではなかったらしい。
いつのまにか同志社、そしてとりあえず同志社・・・。
あの頃はそんな大学生が圧倒的だった・・・そして俺もまたそんな気分で関大に入ったはず。
お母さんとは昔の京都の話で盛り上った。
『ほんやら洞』や『祇園会館』や『しあんくれーる』や『京一会館』・・・懐かしい。
あまりにも暇な大学生活、しばしの刺激が充足感を与えてくれた場所。
ところが今の生業、時間対効果やら費用対効果なんぞと打算的な思考が跋扈する。
世間一般に余裕がないのだ。
それに加えて田舎のことだ。
女の子ともなれば、資格がどうの、出産後も仕事に復帰できるなんぞと打算的な職業選択が大手を振っている。
俺もまた、そんな流れに一役買っている。
人並みはずれて怠惰な大学生活を送った俺が、「離婚できる自由を!」なんぞとえらっそうなコメントを発信している。
この居心地の悪さ。
深夜に森下からの連絡・・・仁和寺近くの『あげた亭』からの実況中継。
サッチャンの金曜日の授業が決まった。
サッチャンは別段、業績や実績をあげた研究者ではない。
自分の関心に忠実なふつうの研究者。
・・・だから凄いのだ。
大学卒業後に社会人生活を10年近くも送りながら、それに安住しようともせずに大学院に入学。
そして2年後、京都は立命館大学院の先端学部博士課程に進学。
湿気の激しい京都で冷房のない下宿で暮らす。
あげく師匠めいた奴が森下(8期生・環境学研究者)である。
そんな劣悪な環境で己の興味ある事象の本質に迫ろうとあえいでいる。
その姿勢、じたばた感が大好きだ。
娘のれい(18期生・三重大学教育学部2年)とめい(18期生・幼稚園勤務)が「お父さんの好きなタイプの女の人、分かるわ」と奥さんに言ったそうな。
よりによって奥さんに言うなよ。
好きなタイプ・・・そうかもしれない。
しかし、そうでないかもしれない。
俺が愛するのは「姿勢」だ。
何がしか強固この上ないものに対峙する「姿勢」の佇まい・・・それに震撼するのだ。
れいやめいの目には三十路を越えて学問に没頭するサッチャンがどう映るのか、楽しみだ。
森下からサッチャンに電話が代わる。
「あの~、私は何を話せばいいんですか」
「何でも・・・社会人生活を経て院に進学、自分の好きなことや興味があることを研究している・・・そんな話を本人の口からしゃべってもらえばいい」
「・・・分かりました。でも一つだけ条件があるんですが・・・」
「何かな」
「森下さんといっしょにいたくないんです」
「ハハハ! じゃあ、森下には高校生の部屋で授業でもしてもらおうか」
「それでお願いします」
7月9日はサッチャンの授業になります。
塾内の女の子や、そんな塾生のお母さんの参加大歓迎。
松阪の双葉塾さんからも女子高校生が受講に訪れる予定です。
時刻は午後8時から。
金曜日なら塾の社会人も来れるかな・・・。
できれば谷君の奥さんも呼びたかったけど、・・・出産したばかり、めっちゃ惜しいやん。
谷君、男やけど来てもええで。
サッチャンも打てる、・・・とりあえずはマージャン牌磨いとこ。
当日の俺の予定は朝から京都。
ご父兄から頂いた『竜馬伝』を京都文化博物館で見てから、森下とサッチャン一党をピックアップ。
それ以外にも男の院生が来るそうです。
夕方までには塾に到着。
とりあえずは飲み始めます。
アテは中井んとこの『都寿司』から調達予定。
その値段を決める必要もあるので酒を飲む覚悟のある塾関係者は連絡ください。
クリック・・ほんま、ほんまに・・・。