育伸社の「WORD SELECTION」はお気に入りの英単語帳だった。
過去形である・・・。
1学期の期末試験が終わってからのひと月、ウチの塾ではドップリと英語に浸かる。
中3の履修範囲、分詞の後置修飾、関係代名詞の後置修飾を中心に、英文を読んでいく。
その基本例文が「WORD SELECTION」に収められている過去の公立高校入試問題から抜粋した英文だった。
そして、その例文に即して俺がつくった英単語のプリントが計12枚。
1枚に180項目のプリント、それが12枚である。
そのプリントを用いて、諮問形式の試験を行う。
1項目を2秒で答えれば180項目の設問は360秒、すなわち6分で終了。
このスピードで答えられれば、長文を読むスピードが格段にアップする。
7月のひと月、英語をみっちりした者は受験の視野が広がる。
実力試験の英文は歯応えがなくなり、夏休みの段階で全国の公立高校の入試問題が英文の長さに負けずに解けるようになる。
里歩(津高2年)にしても、良幸(津西2年)にしても、この7月の英語の苦行が公立入試の趨勢を決することになる。
しかし、「WORD SELECTION」の英文、今では色あせている。
せいぜいボランティア活動あたりで止まっている内容。
今では食の安全性をテーマにしたもの、世界遺産、遺伝子組み換えなどの英文が幅を利かせるようになった。
明らかにセンター試験の傾向を踏まえた英文が増えている。
いつまでも、litter や garbage では時代遅れなのだ。
誤解のないように言っておくが、それでも他の教材に比べれば「WORLD SELECTION」は一歩抜きん出ている。
単なる単語帳、私立対策か公立対策かのめ明確な指針もなく、英単語を並べて見せただけの手抜きのものとは一線を画している。
しかし、それでも古いのだ。
決心した。
俺が公立入試の問題に照らし合わせて、新しい英単語帳を作る。
今年の7月の英語月間に間に合うように作る・・・作ってみせる。
竜ちゃん、今年は「WORD SELECTION」はナシや。
でも、版権は譲ってやろうか?
もう少しで橋本ドクターの背中が見えるはずなのだ。
小田原まで全速力で駆け下りろ!
クリックのほう、何卒!何卒!