古西は今日東京に戻っているはず。
弟の翔が所属する流通経済大学が今日からインカレのトーナメント戦に臨む。
翔は一次選抜の30名には選ばれたが最終22名の選からは漏れた。
しかしまだ1年生、今年は観客席からの応援でいいじゃない。
そんな翔に会がてら、親子ともども応援に出かけるという。
今日は成人式だった。
今年成人式を迎えるのは16期生の面々。
昼過ぎ、中3の全県模試開始直前に香里と優里が来てくれた。
話しているところへ愛矢歌もやって来る。
うれしいねえ・・・。
娘のれいが携帯で撮った写真はパソコンに保存した。
塾のホームページに載せるつもりだ。
中学のイメージから大きく変わったのは優里。
明るくなった。
それによくしゃべる。
しかし就職のこととなると一転口が重くなる。
「営業だけはしたくないの」と舌を出す。
どうしても事務をやりたいからと独学で簿記を勉強、二級まで合格したとか。
そりゃ立派ですわ。
なんとか一級も攻略、それを武器に事務畑での就職活動に臨むそうな。
優里と香里は大学2年、就職活動が本格化するまでにはまだ1年ある。
その年頃から、そこまで真摯に就職を考えているのはスゴイね。
看護師を目指す愛矢歌にとっては就職戦線どこにある?って感じだ。
ところが香里と優里は文系の大学生。
ゆえに営業とどう対峙するかが正念場。
営業が嫌だ嫌だという大学生は多いが、嫌ならそれなりの武器を身に付けようという建設的な思考がない。
その意味では優里は立派。
しかし・・・簿記の一級は厳しい。
健闘を祈る。
16期の平田(鈴鹿医療大学2年)が姿を見せる。
2年ぶりだ・・・懐かしい。
さすがにスーツを着ると、かつての頼りなさが幾ばくかは影を潜めた。
平田と過ごした熱い1年間が蘇る。
和歌山がらみのネタで知らせが届く。
俺の大好きなおせっかい軍団、それなりの仕事をして帰還したとか。
しかしそれだけではなく、帰ってからも夜を徹して残業?
本当にご苦労さんでした。
あとは紀平にパスを上げなくっちゃな。
それも絶妙のパスをだ。