Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

ポルトガルの旅 (39) イダンヤ・ア・ヴェルヤ(Idanha a Velha)

2010-10-03 12:38:32 | キャンパーヨーロッパ 2010年



夜中から降り出した雨はエボラのキャンプサイトを出発したときも止まず、カースル・ブランコの北イダンヤ・ア・ノーヴァの郊外のキャンプサイトに落ち着いた夕方まで降り続けた。ここは2004年にオービエトのチェーンに買収された湖のほとりのキャンプサイトで3月上旬のこの時期寒くてアルガーヴと比べると花の時期が1ヶ月は遅い。
このサイトから18Km 程離れたところにポルトガルで一番美しいといわれるモンサントの村が在る。雨は上がったものの厚い雲の広がる田舎道をモンサント(下の写真で後ろに見える高い山がそれ)めがけて走っているときに、急にこのすばらしい村が現れた。



主道路から枝分かれした村への細道を行くと、高い塀に囲まれた村の外側に観光バスや、観光客が駐車できる広い駐車場が在るが、誰も居ない。観光客の車一台もなく冷たい風が吹きすさんでいた。この立派な門は通過できないように塀で行き止まりになっているが金属の階段が門の上から塀の上に伸びていて、歩いて行くといつの間にか村の広場に着いた。
2人のおばさんが石畳を掃除しているが、ほかには誰も居ない。







観光案内所も見当たらないので二人で写真を取りながら一回りして裏門へ行ってみた。





裏門から周囲は牧場で羊の群れが草を食んでいるが羊飼いも見えない。 澄んだ水が流れる底の浅い川に行き着き飛び石を渡っていると、あちこちで小魚がジャンプする。







インターネットでこの村を検索してみると、人口79人、ポルトガルでも非常に古い町のひとつで、ローマ時代にさかのぼる。だからいたるところに崩れた巨石の山が在り、あれはローマ時代の名残であろう。紀元後16年にローマ人がここの落ち着き、近代に至るまであらゆる征服者に蹂躙されたという。したがって建築物も古く下の写真は16世紀のカテドラル(大聖堂)で内部は柱のほかには何も無い。









この大聖堂の近くにモダンな博物館があったがここも閉まっていた。まるで死に絶えた村のようで静寂が辺りを覆っている。






動いているものは数羽の醜い七面鳥と煙突の上に巣を作っているコウノトリだけだった。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ポルトガルの旅 (40) モ... | トップ | ポルトガルの旅 (38) ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

キャンパーヨーロッパ 2010年」カテゴリの最新記事