旧市街は狭い路地のような通りが迷路のように続いて新市街の碁盤の目のような通りと好対象、犯罪が増え続けている昨今のスペインでは玄関や前庭も安全対策にこのような粋な檻が設置されている。これはスペインの住宅地では普通に見られる。
旧市街の北側は高さ10メータの岩盤がそそり立ち、ここから見る周辺の景色は見飽きることが無い。
タホ峡谷に40年の歳月を費やして深さ100メーターの谷間に石を積み上げ、作られたヌエボ橋(新橋)は18世紀の傑作といわれる。橋桁の内部には部屋が作られていて重要犯の刑務所として使われていた。現在3ユーロを払って険しい階段を降りてそれを見学に行くことが出来る。
この日は風は冷たいけれども快晴で、遠くの山脈まではっきり見渡すことが出来た。
闘牛はスペインの有形文化財といわれているが、1784年この地にスペイン初の闘牛場が建設された。直系66メータの円形闘牛場はトスカーナ様式の二階建てアーケードからなり一人7ユーロで内部と闘牛博物館を見学することが出来る。16世紀に設立された王立マエストランサ騎士団を擁するロンダでは人間が馬上から降りて戦う闘牛の形を作り上げた。
窓枠の飾りだけでなくバルコニーの下までデコレーションしてある心憎いまでの気配り。
桃の花によく似たアーモンドの花には白から濃いピンクまでの何色もの色が在り、桜の花を見るように春爛漫のスペインを大いに楽しんだ一日だった。