漁業経済学者のひとりごと in 小浜

東村玲子のWebsiteはこちら → http://www.s.fpu.ac.jp/reiko/

研究者の覚悟(がなかったよ…)

2015年09月25日 20時44分55秒 | Weblog
今日,私のむかーしの論文について問い合わせを受けました。

この論文は,1999年4月発刊とあるので
厳密には,博士2年の時に書いたものです。

書いた当時の心境は,色々な意味で覚えているのですが
(指導教授から頂いたコメントも覚えている)
正直,あまり「良い出来です」とは言えません。

ただ,論文というものは
世の中に出た以上,
私の意思を超えて残って行くものなんだなぁ…
と思いました。

他のことはズワイガニ(またはカニ)かカナダのことで
ふんわりと取材や問い合わせを受けたりしますが,
この論文は扱っているのが
特殊だったのか,ダイレクトに
この論文に問い合わせが来ます。

(何の論文かはひ・み・つ)

先ほど「結局,どんな内容だったっけ?」と読んでみましたが,
新しい論点とか,分析軸とか
そういうのは皆無ですが,
よく,こんな細かいことを調べたなぁという
資料的価値は見つけました。

という訳で
青臭い「考察」の辺りはすっ飛ばして,
調べたことだけならば,何とか意味はあるかもしれない。

でも,「書いた物は残る」ということを
心して論文を書かなければならないと
研究者の覚悟を改めて思い知った出来事でした。