手帳なわたし

手帳オタクな私。若い時からその時々の生活のスタイルに合わせて手帳を選び、使い方を工夫してきました。私の今の究極をご紹介。

突然「アメリカ映画」7〜野のユリ(1963)〜

2015-01-25 | ドラマ・映画・漫画・youtube


『我が道を往く』とともに、夫が大好きな映画。

薦められて購入し、鑑賞。

それは、

1963年のアメリカ映画、『野のユリ』



名優シドニー・ポワチエが主演男優賞を獲った映画です。


シドニー・ポワチエ。



その名前はとても有名ですが、わたしは彼の映画をこれまで見たことがありませんでした。



美しく健康的な黒人の青年ホーマー・スミス、それが彼。

お水をもらいに立ち寄っただけなのに、

「神様から遣わされた人」と決めつけられ

修道女たちの教会建築作業にどんどん巻き込まれていく話。


神様を第一とする院長・マザー・マリアが、

スクリーン外からみるとあまりに頑固で自分勝手に見え、

それに、振り回され、「???」を感じながらも、

なんとなく

彼女たちに寄り添っていくホーマーの人の良さに、ほっこりしたものを感じるわたし。



当時、まだ人種差別が厳しいアメリカ。

しかし、映画の中に出てくるのは、

東ドイツから亡命してきたドイツ語しかわからない修道女たちと

英語が少しできる院長、

地元に住むメキシコ人たち、

主人公は、彼らから「アメリカ人」と言われる黒人のホーマー。

明らかに白人という立場で出てくるのは、

この映画の監督であって、建築会社の社長役をしているラルフ・ネルソンだけ。


アメリカの映画で、アメリカの地(アリゾナ)でありながら、

どこか時代や空間を超絶したような気分になる映画だなと感じました。



何より圧巻なのは、修道女たちにホーマーが英語を教えるシーンで、

「アーメン」という彼女たちに対して、

ホーマーが「エイメンだ」と繰り返し教えるところ。



そこから「エイメン」ソングが始まり、素晴らしいハーモニーが生まれます。

一度聞いたら忘れられず、それがまた最後にも出てきます。

そしてラストは、「THE END」ではなく「AMEN」。




ネタバレになるので、

詳しいことは言えませんが、

そのラストのエイメンソングのシーンは、感動します。

ホーマーと修道院長の心に、それぞれ何かが灯る瞬間だったと思いました。



『野のユリ』という題名は、

もちろん、聖書のとても有名な箇所からです。

なぜ、衣服のことで思い悩むのか。
野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。
働きもせず、紡ぎもしない。
しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。
今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。
まして、あなたがたにはなおさらのことではないか。

                 (マタイによる福音書6章28節〜30節)




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