華やぐ時間

時の豊潤なイメージに惹かれて 。。。。

今を 大事に

2010-02-24 18:48:45 | ★こころ模様

 寒い日が続いていたけど  やっと 春の陽射しが戻ってきた

 ゆっくり春なんだね


 緊急入院した友人は 病状の進み具合が早くて  予定より4日も早く手術をすることになった

 病院内は 携帯電話は使ってはいけないのかもしれないけど  なぜかベッド上の彼女とメールのやり取りができる

 わたしは 病名を聞いてから パソコンで 病状 治療法 予後などを詳しく知ることができた

 彼女も ケイタイから 病気のことを調べたらしく「 何でもかんでも知れるのは 良し悪しだね 」と苦笑していた 

 術前の説明で 医師から 「 むつかしい手術で すべて取り除けるか わからない  術死もありえます  手術に同意しますか 」と言われたらしい

 「 お願いします と言ったよ  遺言書を書いてないよ~ 」と 前夜にメールで知らせてきた

 このごろの病院は 患者本人に こんなに何でもかんでも話すのかと 本当に驚いてしまった
 
 手術の当日は わたしの仕事と用事で どうしても病院へ行くことができなかった

 どんな気持ちで夜を眠り  朝 麻酔を受けたのかと思うと  一人で耐えてる様子を思い浮かべ 仕事をしながら泣けてしまった 

 ご家族が付いておられるだろうけど  手術は もう終わったかな  全身麻酔から覚めたかな  痛みはないだろうか 

 術後 集中治療室にでもいればメールなど送れないだろうし  ご家族からもなんとも言ってこないから 気になってしかたがなかった


 今日 仕事の後 急いで 病院へ行った

 駅へ向かう道すがら 病院へ行く道すがら  どうしてか涙があふれてきて 顔を上げて歩けなかった

 ナースステーションで尋ねる前に 以前の病室に行って 名前を呼びながら 閉まっていたカーテンをそっと開けてみた

 点滴やらなんやら いろんな管をつけて 目を瞑ってる様子を見たら ぼろぼろ泣けてきて わたしに気づいた彼女も 「 生きてるよ~ 」と泣き出した

 「 予定より手術時間がかかったけど きれいに全部 取れましたって   今朝まで 麻酔で朦朧としてたのよ 」と言う

 大きな手術を よく頑張ってくれた   よかった  本当に よかった


 肺の近く 腰の辺りにある小さいのは 今後 放射線や化学療法で治療していくらしい

 急な入院だったから 一度 家に帰って身辺整理したいなぁ   

 あと どのくらい生きられるのかなぁ   子どもの成人式や結婚式を見られるかなぁ などと言う


 お互いの仕事のことや趣味のこと 家族のことなど  いろいろな話をしてきた彼女がいなくなることを わたしは想像できない

 彼女を失いたくないと そのことしか考えられず  わたしのほうが おろおろしてしまう

 「 いつまで 生きられるかわからないけど  病気になってしまったのは もう しょうがないから

  こうなったら 治療に専念して 少しでも良くなることを考えるわ 」と言う

 今を大事に生きる   ほんとに そうだと思う

 明日からは できるだけ 病院へ行って 彼女の身の回りのことを手伝ったり  少しずつ快復していく様子を見守っていきたい




    

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