やっぱりグランパスが好き!!

成し遂げよう!!ACL制覇とJ1連覇!!グランパスの新たな歴史を創るために。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

『アフターダーク』  著者 村上春樹

2006年10月12日 | 読書

今日は朝から、またよく晴れてすっきりとした
気持ちの良い秋晴れのお天気ですね~


さて、今日は世界の純文学ファン(おたく?)にとっては
年に一度の特別な日。
ノーベル文学賞の発表の日ですね。(おそらく)

世界中のまだ知らない世界の作家を常に世に知らしめてくれて、
未だ知らなかった小説世界をそこに見出すことができて、
色々噂はありますが、楽しみです。

そして今年は日本の村上春樹さんも候補に上がって
いるということで、おなじ日本人としてはなんだか今年は特別に
ワクワクしてしまいますね。

私の予想は、毎年私の好きなミラン・クンデラなんですけど


というわけで、今日は村上さんの標題の作品です。

標題の作品は文庫本にて店頭に並んでいたので購入しました。


短編のような長編、長編のような短編・・・。
昼と夜、光と闇という背反する世界。
始まりでもなく、終わりでもなく・・・
視点は常に自由で闊達で、それでいてなにかしら不自由。


物語の中で、物語そのものを瓦解していく---
ある種の映像が次々と連なっていくような表現でもって
不安定な世界を照射している?

仮面の男、エリがあらわす寓意はなんだろう?

時計の絵がこの小説に与える効果は?・・・etc


読み手が想像力を大いに働かせて読むのが楽しい作品です。


ところで村上作品の中でどれが一番好きかと言われれば、

私にとってはやはり『ねじまき鳥クロニクル』がやはり
一番の傑作ではないかと思っています。

多感な時期に読んだということもありますが、
めくるめく想像力にぐいぐいと引き込まれ、
その独特な世界観に圧倒され、一気に読んで、
その後も何度も読み返した記憶があります。

私にとっての小説を読む楽しさは、
作家の恐るべき想像力に出会った時の感動に浸りたい、
未知の世界を切り開く芸術としての言葉の力に出会いたい、
また自分の琴線に触れる作品を見つけたい・・・
など色々です。

同時代に次々と新しい作品世界が楽しめる村上春樹の世界。

決して村上フリークではない私ですが
現代を共有しながら新しい作品を楽しむことができるのですから
やはり次はどんな筆致で
私達の想像力を刺激してくれるか期待してしまいます。


村上さん、世界と対峙し、深く掘り下げ、
この混沌とした現代世界に大いなる影響を与える
世界の文学史に残るような
大作品をまたぜひ書いてくださいね!!


なにはともあれ、日本時間今夜8時(?)、
今年のノーベル文学賞の行方を楽しみに待ちたいと思います

 

 

コメント

『ブロークバック・マウンテン』 アニー・プルー著 米塚真治訳

2006年09月26日 | 読書
今日は気温がぐっと下がり、すっかり秋めいて
きましたね。

ショーウインドウにも秋物のお洋服がたくさん
並んでいて、あれも欲しいな、これも・・・と思っては
ため息ついています。

ところで秋といえばやっぱり読書。
普段も本はかなりよく読む方だと思うのですが、
秋は特に音楽をかけながら、美味しい珈琲を淹れて
楽しむのが私にはとっておきの時間です。

さて今日は『ブロークバック・マウンテン』を読みました。



あとがきを合わせても95ページという短い物語の中に
たくさん込められた言葉の数々。
そしてそこから読み取ることができる様々なメッセージ・・・。

舞台は60年代、アメリカのワイオミング州で出会った
男同士のひと夏の出会いとその後を描いた
この短編は1997年10月に『ニューヨーカー』誌に掲載され
大きな反響を読んだそうです。

一度読んでは、またしばらく置いて・・・でもまた気になって
手にとっては読んで・・と繰り返し読んでは、考えました。

なんだか心の奥の奥のもっと深いところにズーンと
響くようなそんな読後感。

恐らくは最後のこの文章が一番心に響いたのです。


「自分が知ったことと、信じようとしたこととのあいだには、いささか
 隙間が空いていた。だが、それはどうすることもできない。
 そして、自分で解決できないなら、それは我慢するしかないのだ。」


生きていれば誰にでも、本当にどうしようもない事実や
どうしようもない出来事に遭遇してしまい、そしてどうやっても
動かすことができない現実に直面してしまうことがあります。

そしてやがてそれを運命と思い、受け入れつつ
生きていかなければならない---

それは例えば、自分の出自だったり、周りの環境だったり
体のことだったり・・・あるいは家族関係、人間関係、恋愛関係・・・。

物語のイニスとジャック、魂の部分で惹かれ、一つになり
そしてお互いが離れがたい存在になっても・・・
それが男と男であるという事実によって、現実社会では
決して受け入れられない。

二人の切ない思いが胸に沁みるとともに、
何事もなかなか思うようにならず、生き難い現実社会で
格闘している私たちにとってもまた、
切なく重くせまってくるような気がしました。


そしてまた、
人は心の奥底に自分自身にしか開けられない扉を
持っていて、その奥には等身大の誰にも見られたくない
自分があるのだけれど・・・
それは恐らく死ぬまでは誰にも開けさせないけれど、
その一つ手前の扉くらいまでは、
大切な誰かには開けてみてもらうかもしれない・・・

イニスとジャックの場合それがたまたま
同性だったということだけなのかもしれません。

愛ってなんだろう?生きるってなんだろう・・・?
そんなことがこの短い短編を何度も
読み返しながらぐるぐると頭をめぐってしまいました。


この物語は映画にもなって、2006年のグローブ賞を受賞し
アカデミー賞の候補にもなったそうです。
ちょうどDVDが発売されたばかりのようですので、
早速TSUTAYAにでも行ってみようかな・・


久々にアメリカの短編小説もいいな・・・
アニー・プルーのその他の小説もぜひ読んで
みたいと思った初秋の雨の日です。


コメント

フットボールと科学

2006年05月05日 | 読書

今年のゴールデンウィークはお天気が本当にいいですね。
皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?

私は本を読むことが好きなので、このGW中も読書に夢中です。

いつも毎日本屋に行っては、おもしろい本に出会わないかと
探検しているのですが、最近は出版点数が半端ではないので、
自分の気に入る本を探すのも一苦労が・・・

でも今日は一冊、とてもおもしろい本に出会いました。
それが、これ。

『ビューティフル・ゲーム 世界レベルのサッカーを科学する』
 ケン・ブレイ著 近藤隆文訳    NHK出版



まずこの本の著者の執筆動機がなんともおもしろいのです。

それはイングランドがワールドカップやEURO大会において
ことごとくPK戦に破れたため、なぜそうなるのかを見出そうと
科学的に分析し始めたのだそうです。

この本の中でも確かにそのPKに関する記述に関しては
思わずなるほど~と納得させられてしまいました。

どうやらPKにはゴールキーパーの届かない
「セーブ不能ゾーン」という部分があるらしいのです。

そしてそのデータを実際に、EURO2004、ポルトガルvsイングランドの
準決勝の際のデータにあてはめてみると、
見事に当たっているというデータが示されていました。
(ポルトガルは7本中5本をこのセーブ不能ゾーンに叩き込み、逆に
イングランドは7本中5本を守備範囲内に送っていました。結果はポルトガル
の勝ち)

なんだか実際の結果が出されると、納得してしまいますね。
科学ってすごいな・・。
(ああっ、もっと早くこの本を読んで玉田選手や直志に
知らせてあげられたら・・・。
そうすればグランパスの成績も違っていたはずなのに・・なーんて


本の全体は8章に分かれており、第1章と第2章ではフットボールの歴史に
ついて、第3章~第7章までが、フリーキックやフットボールの心理学、
あるいは基本技術(フリースロー、キック、スローインなど)やセットプレーなど
について、そして第8章ではフットボールの未来について
いずれも科学的側面からの研究結果を基に書かれてあります。

最新の具体例と図式を多く使って説明してありますので
比較的分かりやすく書かれてあります。
一部、専門用語みたいなものもあり
(たとえばスポーツ心理学で使われるという『覚醒』という用語など)
とまどう面もありますが、なんとなく理解できるような気がしました。

たとえば・・・

・静止したボールにトップスピンをかけるベッカム初めそのフリーキックの
 名手たちの技がいかにすごいか・・

・トップレベルの選手たちの一試合あたりのエネルギー消費とそこから
 計算される必要な栄養素について

・フットボールにおける心理学的側面

・10人のフィールドプレーヤーが実際にボールにふれるのは1試合の
 総移動距離の2%にすぎず、オフザボールの動きがいかに大事であるか
  ということ

・現代サッカーではセットプレーの割合がある資料では、大きな大会での
  ゴール数の40%近くに達するということ・・・

などなど・・・

このようなフットボールの科学的知識は、専門家の方々にとっては
すでに当たり前のことなのでしょうか?
素人の私には、初めて知ることが多かったので
これから実際の試合を見るときは少し違う角度から見ることが
できそうで、また異なった楽しさを味わうことができるかもしれません。


フットボールにおける科学的分析という行為は、すでに
「サイエンス アンド フットボール」という会議が4年に一度
ワールドカップ後に開催されており、
具体的には、リヴァプールFCなどで、このような分析結果が
トレーニングなどに取り入れられているというから驚きです。


この本を読んで思ったのは、いずれこのようなサッカーサイエンスの
分野が発展すれば、現役を退いたJリーガーがこの分野の研究者の道に
進んだり、サッカー関係の仕事に携わりたいと考えている人たちの
新たなビジネス分野として、発達していく可能性がありますね。

そしてこのような最新のフットボールサイエンスに基づき、トレーニング
された日本代表11人が将来誕生すれば、世界一も夢ではないかも・・・

なんて、なんて夢が広がっていきますね~。

サッカーとサイエンス・・この未知なる分野が秘める可能性はまだ十分
認知されていないとはいえ、これからの代表やクラブ関係者が
全く無視するわけにはいかないような、そんな気がしたのでした・・

コメント