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愛する息子に命のメッセージを遺した母

2010-02-26 17:06:37 | 日記
2月24日放送のザベストハウス123という番組で鎌田茜さんのことを放送していた。

茜さんは21歳の時、看護師として勤務中に激痛に襲われた、がんだった。
幸いにして手術はうまくいったが、いつ再発するか分からなかった。
しかし彼女は抗がん剤の苦痛にもめげず、髪の毛が薄くなってもカツラをつけて仕事をつづけ
同じように病気に苦しむ人を見ると自らのカツラを取って見せ勇気づける優しい看護師だった。

そんな彼女が鎌田さんと出会い、恋に落ち、結婚した。
そして27歳の時妊娠、幸せの絶頂と思えた。

しかし、検診でがんの再発が認められたのだ。
医師は中絶の上即時の手術をすすめたが、茜さんは子供を選んだ。
胎児に悪いという理由で鎮静剤の服用も拒否した。壮絶な闘病生活。

激痛に見舞われる度に鎌田さんにすがりついたので、鎌田さんの腕には茜さんの手形が真っ赤につくほどだった。

そして男の子の憩(かい)君が生まれた。
周りの人に憩いを与えるような優しい子になってほしいという茜さんの想いだった。
愛おしげに憩君をさする茜さんのリアルな姿が微笑ましい。

出産6日後、茜さんの手術、成功だった。それから1年、本当に幸せな日々が続いた。

しかしそれも長く続かなかった。がんが再発したのだ。
それも肺に13個の転移。
看護師をしていた茜さんには自分の余命が3ヶ月というのが分かった。
病院から帰って一晩泣きはらした茜さんは翌朝、鎌田さんに私をビデオに撮ってほしいと頼んだ。
憩君に母親としての自分の記録を残しておきたいという思いだった。それから何十本ものビデオが撮られた。
余命宣告から1年が経過、もう見ることができないとあきらめていた憩君の2歳の誕生日を3人で祝うことができた。

そして3ヶ月後、茜さんは永眠、享年29歳だった。

あれから1年。
茜さんの死を理解しないまま、憩くんは父、守さんと暮らしている。
彼女が憩くんに遺したビデオ。
それは死が迫っている中、ベッドに横になり、たった一人で息子のために撮った最後のメッセージビデオだという。
4分ほどのメッセージ。そこには、最後の瞬間まで息子を想い続けた母の愛が込められていた。
母としての喜びの想い、そして残されたわが子への哀切の想い。
「生まれてきてくれてありがとう。私は本当に幸せだった。私はもういなくなるけど
それは決してあなたのせいではない。あなたは決して自分を責めてはいけない。
あなたは自分の進みたい道を進んでください。お父さんの言うことを聞きなさい。
困ったら周りの大人に助けてもらいなさい。あなたが本当に辛く悲しくなったら、空を見なさい。
空から私が抱きしめるから」」

2歳といえば本当に可愛い盛りだと思う。
そんな子を残して逝かざるを得ない茜さんの心はいかほどのものであろうか。
憩君は一体今後どうなるんだろう?前途に訪れるだろう悲しみを思うと胸がつぶれそうだ。
しかし今なお憩君を包み込むような茜さんの想いは憩君を素晴らしい大人に導いてくれることを願いたい。

( 晃 )
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