マイケル ファンとの距離

私がマイケルのファンになったのは、音楽、ダンスではなく来日時のドキュメンタリー番組での彼の話し方がとても優しくて、その態度にとても惹かれたのです

80年代の初めにスリラーのビデオクリップを見て、おもしろいなとは思ったけど、私にとってはBENの方がステキでした。スリラーを見て陽気なアメリカンのイメージだったのに、ドキュメンタリーでは、大人しい物腰に驚きました

ビデオクリップという言い方はその後ショートフィルムと呼び方に変えましたね
映画のミニ版の価値があるという意味だと思う

１９９３年の虐待事件の時、とても動揺しましたが、その時マイケルとの距離をとても感じたのです

マイケルとファンは音楽とダンスを通しては、コンサートなら、言葉人種の壁を破って一体感を持てるのに、それ以上に現実の生活では近づく事はないのです

彼は２００３年の裁判の時でさえファンを愛していると言っていましたが、具体的に言えば会った事も話した事もない人を擁護できないのです
その頃知り合ったファンの方とずい分話しましたが、ファンが彼は無罪と言っても普通の人には、それはファンだから肩をもっているに過ぎないのです

虐待の裁判は結局無罪になりましたが、その経過を私は見られなかった、あまりにも痛々しいから、よくマイケルの整形が崩れたという記事があったが、それはマイケルの心が崩れていくのを投影しているように感じた
何も出来ない私は音楽を聴いたり映像を見るのをやめてしまった

最近になって80年代生まれの娘が偶然スリラーを見て面白いと言い、マイケルのCD聞いたり、ショートフィルムを見たりしていた
ロンドン公演の先には日本公演もあるのではと考え少し期待していた
うす日がさしたような感じの中、彼は逝ってしまった
神様が彼を哀れんで天国に連れていったのだと思う