Four Season Colors

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藤井聡太8冠

2023-11-06 | 雑文
先月、10月11日に若干21歳の若さで将
棋の8大タイトルのすべてを所持することと
なった、藤井聡太8冠。

今年53歳の羽生善治9段が当時のすべての
タイトルを所持し7冠となったのは、25歳
の時。

将棋のプロタイトルの全てがはじめて一人の
棋士に集まってから、2度目の独占まで27
年がかかったということになる。

それなりに人口のいる競技の、エリート中の
エリートが競うタイトルなので、複数所持で
すら容易ではないことは理解している。

一方で、2度起きている独占という事態は、
絶対的な強さがあれば、常に可能であること
も表している。

そこで頭を阿呆にして、歴史も考慮せず考え
てみれば、相手の行為はさておき、将棋は自
らの行為に、運は影響しない。

そんなに単純な話ではないということは強調
するが、行為について運が悪かったというよ
うな結果がないことも確かである。

であるならば、やはり単純に強い棋士が勝ち
続けるという結果は、その言葉だけなら不思
議なことはない。

性能に差があるAI同士の試合なら、何試合
試行しようとも強い方が勝ち続けるのだから。

そうではないところが、将棋という競技の魅
力であることは言うまでもないが、さて27
年という年月をどうみるか。

次にすべてのタイトルを独占する棋士が現れ
るスパンを予想してみるのも面白いのかもし
れない。

そして、その独占を達成した藤井聡太8冠に
対する興味はもちろんあり、最近、対談の本
を読んでいる。

今はまだ、誰でも年上なのでそこまで面白い
ものでもない(つまり、引き出せていない)
が、21歳の貴重な思考も間違いなく。

思えば羽生9段の対談も興味ある相手であれ
ば読んできたが、藤井8冠の対談を読んでふ
と気づく。

あれほど自分について聞かれ続けてきた羽生
9段が、特定の他の棋士について聞かれて、
答えている。

よくよく考えればありえることであるし、そ
の時がきたということでしかないのだが。

それはやはり特別なことであり、27年後の
独占なしではなかったことなのかもしれない。


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