ツキイチ映画館（2021年12月）

月に一度は、映画館へ。２０２１年１２月は、
「マトリックス　レザレクションズ」（アメ
リカ）。

月に一度、映画館で新作を観るようにしてい
る（た）が、新型コロナの影響から前回のツ
キイチは２０２１年３月。

久しぶりの映画館に選んだのは、２０００年
前後に３部作が公開されたマトリックスシリ
ーズの正統？続編。

ストーリは、ざっくりといえば、命が共有さ
れる仮想世界と現実世界の両方で、ＡＩ機械
勢と人間勢が戦うというもの。

そんな特に好きな作品というわけでもないが、
映画館でかは覚えていないが、かつての３作
は全部観ているはず。

なのであるが、頭がニワトリの自分に２０年
前の作品の詳細（どころか結末でさえ）が残
っているわけがなく。

とはいえ、世代的に観ないわけにもいかない
のだけれど、これはほぼ、確実に面白くない
よなと逡巡しながらもチョイス。

本作は、続編でありキアヌともう一人の俳優
さん（名前わからない）の主役格２名が継続
して中心となるよう。

基本的に映画を観るときは、予備知識、事前
勉強を（面倒だから）しない派。

したくない（面倒だから）が、さすがに何一
つ思い出さないのもアレなので、動画サイト
で３作の概要をおさらいした上で映画館へ。

久しぶりの映画館のロビーは、平日だが冬休
み＆呪術なんちゃらの効果らしく、若き人々
がたくさんで活気あり。

上映時間ギリギリにマトリックスのスクリー
ンに入ると、客は（予想以上に）少なく、自
分も原因であるが、平均年齢は明らかに高い。

まあ、そうだよなあと思いながら、ちゃんと
年を取った主役２人以外は前３作と同じよう
な話と映像を２時間。

期待通りの感想であったので、全然よいのだ
けれど、期待通りに面白くはない。

ＡＩとかサイバーパンクな世界観は、前３部
作の頃はともかく、２０年後の今は、もはや
ありふれ、ノスタルジックなものすらある。

わかっていたことなのだが、「今」の題材と
しては、マトリックスである必要がない。

映像も、ストーリーも、本作より魅力的な作
品はあるし、そうしたスタイリッシュ（笑）
な世界観を、キアヌはもう張れない。

今もなおマトリックスを求めるのであれば、
おそらくは、「現代」のマトリックスを求め
ることになるだろう。

であるならば、同じキャストはどうだったか
と疑問であるし、ストーリーも映像も及第点
にはほど遠いように感じる。

ノスタルジーが目的であったのならば、別に
本作でなくとも、過去の３作で満たされる。

少なくとも、そうである価値が、（キアヌを
含めて）前３作には確実にあった。

前３作を観た人にはおススメはしないし、前
３作を観ていない人にも、特にはおススメは
しない作品。

そういう年齢、という意味では、イーストウ
ッドはすげぇなと、「クライ・マッチョ」の
予告編を観て思う。

本編より、たくさんの予告編がめちゃくちゃ
面白くて、やはり映画館はよいものだと実感
した久しぶりのツキイチ映画館。

２０２２年は完走するつもりであるが、新型
のウイルスの影響もあるようで、いかに。