Four Season Colors

現代詩とスポーツ、エンタメ、時事など雑文を掲載
【詩集3冊(各110円)をAmazon「Kindleストア」で販売中】

王様のいなかった日本代表

2022-12-12 | 雑文
2022年サッカーワールドカップのカター
ル大会は、12月12日時点でベスト4が出
そろった。

日本代表は、予選グループ最終戦に勝利する
ものの、決勝トーナメント1回戦で敗退し、
ベスト16でフィニッシュとなった。

勝って負けて勝って負けて、盛り上がって盛
り下がって盛り上がって盛り下がり。

どうしてもラグビーが比較になってしまうが、
あれほど理想的というまでではなくとも、ベ
スト16は最悪ではないのだろう。

そして、勝ち残ったベスト4は、アルゼンチ
ン、クロアチア、フランス、モロッコ。

とある記事で見た、最盛期ではないメッシに
頼らない、依存しない、チームとしてのアル
ゼンチンというもの。

クロアチアにしても、モドリッチという最盛
期であれば間違いなくチームの王様であった
選手は、最盛期を過ぎ。

振り返ってみれば、日本代表もまた、はじめ
て王様のいないワールドカップだったのでは
ないか。

カズだったり、中田だったり、中村だったり、
本田だったり。

これまで日本代表には、チームの王様であり
顔ともいえる、色々な意味で一つ抜けた選手
が常にいたように思う。

それをメッシやモドリッチと同じにしてはい
けないが、雰囲気というか、チームにおける
位置は近しいのか。

そうした選手が今回の日本代表にいなかった
のは、ずば抜けた選手がいないのではなく、
平均値が高いのだろうと思う。

欧州主要リーグに在籍するだけで即座に、と
いうほど単純ではないが、在籍選手の数は、
今更ではあるが、確かに分かりやすい。

王様がいないというのは、複数回のワールド
カップを経た中年には、実は少し物足りなか
ったりもする。

が、もしこれから王様が出てくるというので
あれば、チームの平均値も高く、かつ、本当
のワールドクラスになるのだろう。

そうなれば、ラグビーのように、サッカーも
世界のティア1として、勝っても驚かれない
ようになるのかもしれない。


コメントを投稿