弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【よくある質問】審査期間について

2015年08月17日 07時06分26秒 | 実務関係(商・不)
おはようございます。
今日は雨模様な湘南地方です。
全国的に激しい雨のようですね。皆様お気を付けください。


さて、今日はよくある質問について。

【よくある質問】「商標って、出願してからどれくらいで登録されるの?」
特許庁の年次報告書によると、
過去3年間の審査期間の推移は以下の通りです。

[ファーストアクション期間=出願から、審査官による審査結果の最初の通知(主に登録査定又は拒絶理由通知書)が出願人等へ発送されるまでの期間]
2012年 4.7か月
2013年 4.2か月
2014年 4.3か月

「早い」と感じるか「遅い」と感じるかは、立ち位置によって違うでしょう。
少し前までは普通に半年から1年近くかかっていましたので、それを考えると隔世の感です。
でも他の行政手続を考えたら、“おっそっ!”と思う向きも多いかと。

ちなみに、「早期審査請求」という手続もあります。
既に現実に使用しているなどいくつかの要件を具備する必要がありますが、
どうしても急がなければいけない事情がある場合には検討の余地があります。

ともあれ、事業スケジュールを逆算して、早めに商標を確定させておくことが大事です。
上記は「ファーストアクション期間」ですので、一発で査定がでるとしても約4か月強かかるということ。
その後、
納付手続
~登録証発行(ここでやっと登録番号がわかる)
~異議申立期間(公報発行後2月:他人から「その登録ちょっとまった!」といわれる可能性がある、やや不安定な期間)
があることを考えたら、
どれだけ遅くとも商品/サービスのリリースの半年前には出願まで完了させておきたい、
というのが、我々からの立場からの見立てです。

…そうは言ったって、ネーミングが決まるのなんて開発工程からいけば最後の最後だよ!
っという声も聞こえてきそうです。
次回は、その対策について触れてみたいと思います。
コメント
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