(ストーリー)
人が死んだ時の“魂の重さ”をモチーフに、
ひとつの心臓を巡って交錯する3人の男女の運命を描く。
ある交通事故を機に出会った3人の男女が、
予想もしなかった結末へと導かれていく。
(感想等)
ストーリー概要を見るとかなり重たい印象がするが、やっぱり重い。
また、見せ方が凝っているので、少々分かりづらいかもしれない。
ストリーは、それぞれの人物の断片的な場面のつなぎ合わせで進むため、
全体の流れを把握するのが難しい。
個人的には、こういった時系列をばらして再構築するカタチは
好きなほうなので問題はないが、この手の手法を嫌う人にはお勧めできない。
で、何がなんだか意味不明の人の為に簡単にまとめるとこう言うこと。
以降ネタバレ。
※
ジャック → クリスティーナの夫と子供を轢き逃げ。
(ベニチオ) ジャックは刑務所で刑期を終えて、シャバに戻る。
ジャックは自分の犯した罪の意識にさいなまれる。
ポール → クリスティーナの夫の心臓を移植してもらう。
(ショーン) ポールは自分に移植された心臓の持ち主を調べ、クリスティーナに近づく。
しかし、移植された心臓はそんなに長く機能しないと言われる。
残り少ない命の中で、ポールはリスティーナの為に何かをしたいと思い、
ジャックを殺そうとする。
クリスティーナ → 自分の夫と子供を轢き殺した、ジャックを憎んでいる。
(ナオミ) 夫のいなくなった後、ドラッグに溺れるクリスティーナは、
ポールと出会い次第に引かれていく。
そして、クリスティーナはジャックを殺してくれと、ポールに頼む。
簡単に言えば、これをバラバラにして再構築しているだけ。
で、ラストシーンで乗り込んできたジャックとポールの対決になるが、
ポールは自分で自分の心臓を撃つことになる。その辺の心理描写が若干弱い気もする。
※
ただ、個人的印象を言うのなら、
時系列をバラバラにしすぎて、意味不明さが際立っているかなと。
どれが過去でどれが現在かと言うのが、分かりづらいかなと。
そんなわけだから、全体的に中途半端に終わってる印象が否めない。
出演は『ミスティックリバー』のショーン・ペン、
『リング』のナオミ・ワッツ、『トラフィック』のベニチオ・デル・トロ。
ベニチオ・デル・トロがなかなかいい感じの演技をしてた。
ショーン・ペンは少し物足りない感じ。
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