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河合俊雄『村上春樹の「物語」-夢テキストとして読み解く』(2011、新潮社)を読んで-村上ワールドを考える

2018年05月23日 | 心理療法に学ぶ
 2011年のブログです。参考までに再録します。
    *   *   *
 河合俊雄さんの『村上春樹の「物語」-夢テキストとして読み解く』を読みました。
 面白かったです。
 難しかったですけど…(河合さんの伝えたいことの2割くらいは理解できたかなあ?)
 印象に残ったのは「物語の力」ということ。
 俊雄さんの父親の河合隼雄さんがどこかで、人はみな自分の人生の物語を書いている、というような趣旨のことを言われていたと思うのですが、本当にそう思います。
 我々は小説までは書けないけれど、自分の人生は書いているのだと思います。
 しかし、たいていは思うようには書けないし、思ってもみない悲しい物語や厭な物語になってしまうのかもしれません。
 でも、物語は書き換えることが可能なようです。
 村上春樹の小説を読むとそう感じますし、今回、河合俊雄さんのこの本を読んでますますそう思いました。
 良い小説、物語とはそういうものなのでしょう。
 そして、心理療法もおそらく同じような作業ではないかと思います。
 悲しい物語や厭な物語で苦しんでいるクライエントさんと一緒に、その人に何か他の物語がないのか、ゆっくりと検討をする作業ではないかと思います。
 カウンセラーは直接、クライエントさんの他の物語を見つけることはできませんが、クライエントさんが他の物語を見つけるプロセスのお手伝いはできそうに思います。
 少なくとも今後、そういう訓練を続けていきたいなと思いました。

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