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河合隼雄・村上春樹『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』(1996、岩波書店)を再読して-こころと魂を語る

2018年09月09日 | 臨床心理学に学ぶ
 先日、河合隼雄さんと吉本ばななさんの対談を読んで面白かったので、こんどは河合隼雄さんと村上春樹さんの対談である河合隼雄・村上春樹『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』(1996、岩波書店)を久しぶりに読んでみました。
 先の河合隼雄さんと吉本ばななさんの対談の中で、ばななさんがこの本を挙げて、春樹さんがめずらしく子どものよう、と言わしめた本です。
 1996年の発行で20年以上も前の本ですが、この本は何回読んでも古さを感じさせずに、いつもたくさんの刺激を受けます(しかも、今回気づいたのですが、発行元がなんとあの岩波書店なんですね。村上さんの本で岩波から出ているのはこの本くらいではないでしょうか)。  
 わたしにとってもとても大切な本で、愛読書の一冊です。
 何回も読んでいるので、付箋とアンダーラインでたいへんなことになってる本ですが、さすが岩波書店、小ぶりな造本にもかからず、しっかりとした造りで、今も読みやすさを保ってくれています。
 もの忘れがひどくなっているじーじのわたしにはめずらしく、ところどころ覚えている箇所もあって、懐かしく読み進めました。
 今回印象に残った一つめは、河合さんの発言で、心理療法において、言いたくないことは言わなくていい自由を保証をすることの大切さ。このところ、他の臨床家の本でも同じようなことを読んでいて、とても重要だなと思いました。
 二つめは、現代の人々は素朴で稚拙な「物語」を求めがちである、というお二人の指摘。毎日のニュースを読んでいると、頷けます。
 三つめは、深くていい小説や物語は、書き手の意図を超える、という村上さんの発言。ご自分でも「どんな意味が秘められているのかわからない」とおっしゃり、河合さんも同意されます。
 四つめは、安易な暴力否定の中に潜む根深い暴力性の問題。オウムや戦争の現象を見て、お二人は憂います。
 この他にも、興味深いお話が満載です。
 よろしければ、ご一読ください。
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