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河合隼雄・吉本ばなな『なるほどの対話』(2005,新潮文庫)を再読して-こころと魂を語る(再録)

2018年09月10日 | 臨床心理学に学ぶ
 先日、吉本ばななさんの『キッチン』を再読してとても面白く読めましたので、こんどは河合隼雄さんと吉本ばななさんの対談『なるほどの対話』(2005,新潮文庫)を再読しました。
 この本もかなり久しぶりで、中身はかなり忘れてしまっていたのですが、予想どおりにとても面白く読めました。
 河合さんがカウンセリングの時に「はあ、なるほど」というあいづちを打つことからこの本の題名がついていますが、まさにその雰囲気で対談は続きます。
 内容は多岐にわたりますが、いずれもなかなか深く、読み応えがあります。
 生き方や人生については現代日本のあり方に警鐘を鳴らす内容が多いですが、堅苦しくはなく、肩の力を抜いて読むことができます。
 そして、むしろ、そういう本の読み方や生き方がいいのかもしれないなと思わされます。
 面白かったのは吉本さんの小説の書き方で、小説は生き物だから制御できない、何かが生まれてくるのを待つ、などと述べており、これは村上春樹さんの発言と重なって、とても興味深く感じました。
 深い内容の小説は、やはりこころや魂の深い部分に耳をすまさなければならないようですし、これはたいへんな作業だなと思われました。
 河合さんはこれらを受けて、カウンセリングも頭で考えて受けても駄目で、もっと深いところからの動きに従わなければならない、といった趣旨のことを話されます。
 私などにはまだまだよくわかっていないとても深い世界なのだろうなと感じさせられました。
 しかし、そうはいっても、生きていかなければなりません。
 時代に流されずに、なにが大切かを吟味しつつ、ひとりひとりのつながりに生かされつつ、生かしつつ、誠実に、しかし、楽しみながら生きていきたいなと思いました。
 
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