ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじの臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどを研究しています

じーじの公園カウンセリングや訪問カウンセリングを再考する

2024年09月07日 | カウンセリングをする

 2023年1月のブログです

     *

 じーじのカウンセリングを少し再考したい。

 公園カウンセリング、あるいは、海岸カウンセリング、里山カウンセリング。

 公園や林や森、海辺などのベンチなどでカウンセリングをする。

 ベンチの配置によっては90°対面で面接をするが、普通はベンチに横並びに座って、同じ景色を眺めながらクライエントさんのお話を聴く。

 たまにベンチの後ろを散歩中の人が通ることもあるが、イメージとしては何か空気のカプセルの中でお話を聴いているような感じで、秘密も保持されている印象を受ける。

 精神科医の神田橋條治さんが、ベンチに座ってのカウンセリングの有用性を述べておられるので、悪い方法ではないと思う。

 赤ちゃんやちびっ子も一緒だと、彼らの様子を見ながらのカウンセリングになり、クライエントさんがあまりに急激な退行をせずに、現実感覚を保ってお話をすることが多いと思う。

 訪問カウンセリング。

 クライエントさんのお宅やお近くの施設などでカウンセリングをする。

 クライエントさんのお宅では、お部屋の構造にもよるが、ちゃぶ台などをはさんで、可能な時は90°対面で、無理なら180°対面でお話を聴く。

 お近くの施設などでは、90°対面、180°対面、あるいは、横並びに座って、お話を聴く。

 カウンセリングの時間は公園カウンセリングも訪問カウンセリングも1回50分。

 カウンセラーが面接に集中できる限界が45分から50分と言われており、それを守っている。

 クライエントさんがいっぱいお話をしたいことがある時は、翌日、あるいは、翌週に面接を予約してもらう。

 カウンセリングの頻度は、隔週1回か月1回。

 心理療法の世界では、週1回の面接で効果があるかどうかが議論されているのが現状で、可能ならばじーじもそうしたいが、いろいろなご事情でそれが難しいかたも多く、困難な事例はベテランにおまかせし、じーじは軽めのクライエントさんのお話をお聴きしようと思っている。

 月1回の面接でも元気になられるクライエントさんも少なくなく、それは心理療法ではない、といわれれば、それまでだが、じーじのしているのは心理的援助、あるいは、心理的支援という程度のものなのかもしれない、とも思う。

 料金は1回3,000円。

 悩むところだが、いろいろ考えて、現在はこの料金。

 ただし、低所得のかたやいろいろなご事情があるかたには配慮を考えたいので、ご申し出をいただけばご相談に乗りたい。

 以上が現時点でのじーじのカウンセリングについての再考である。      (2023.1 記)

     *

 2023年12月の追記です

 きたやまおさむさんとよしもとばななさんの対談を読んでいると、きたやまさんが、映画の小津監督を例に挙げて、日本人は横に並んでいっしょに同じ方向を見ることが愛の形になる、という指摘をされている。

 ひょっとすると、日本人は、大切なことは、横並びで話したり、聴いたり、あるいは、胸に秘めたままにしているのかもしれないな、と思ったりもする。       (2023.12 記)

 


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