はやく行かなきゃと思いつつ、ようやく水曜行けることになった「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」
公式ブログを見ると、なんと全作品の画像とプライス氏のコメントが掲載されている。これを見てお目当てだった伊藤若冲以外にも、すばらしい作品がたくさんあるのを改めて知った。
これはますます当日が楽しみ。
作品紹介からこれはよさそうと思ったものがいくつかある。
「群鶴図屏風/鈴木其一」
「十二か月花鳥図/酒井抱一」 画像1 画像2
「杜若白鷺図/中野其玉(きぎょく)」
「青桐、紅楓図/鈴木其一」
「達磨図/河鍋暁斎」
「梅花猿猴図/森狙仙」 その他その他・・・
特に暁斎の「達磨図」は、パソコンのモニターからでも伝わってくる筆の躍動感みたいなものに魅了された。だるまさんの厳しい表情もすばらしいけど、なにより驚きなのが濃淡2色の墨で描かれた衣の描写。
塗り重ねなし、一発の筆捌きで衣のひだと流れとが完璧に描かれている。これってやり直しの許されない渾身の仕事だよね?筆の流れは(たぶん)とてもすばやく、一瞬の迷いも許されないのだと思う。絹本か紙本かわからないけど、真っ白な画面に最初の一筆を下ろす時の気持ちってどんなもんなんでしょう?
と思ってたら、プライス氏の解説によれば、
「箱についている署名によれば、この絵は料亭の書画の会で描いたものとされています。」
・・・さすが奇人の誉れ高い河鍋暁斎、時間の制限もあるし周りに人もいる席で、これだけの作品を一発で仕上げちゃったということか。脱帽・・・
「妓楼酒宴図」なんてのも見られるようだけど、洒脱さと筆力をともに備えたすごい絵師なんだろうな。
あと個人的に好きなのが画面の余白が生かされて画題が際立った感じの絵。
其玉の「杜若白鷺図」はカキツバタの鮮やかさと並んで白鷺の澄み切った純白がとてもいい。
ちなみにぼくの住んでるのは田んぼの多い田舎なので、近くで白鷺はしょっちゅう見かける。いつも不思議なのがドロや埃の囲まれてるはずの白鷺がいつも真っ白なこと。田んぼの泥で汚れた白鷺って見たことがないんだけど、いったいどうしてあんなにいつも真っ白なんでしょう?
其一の「群鶴図屏風」も、不自然に?行列してる鶴がなぜかおかしなリズム感?を感じさせて、かえって自然に見えてしまうのが可笑しい。
さて本来の目的はやっぱり噂の若冲のホンモノを拝むこと。
「紫陽花双鶏図」と展示の目玉、「鳥獣花木図屏風」 (左双) (右双) はやっぱ見逃すわけには行かない逸品。
若冲の鶏は目つきが怖いのが特徴といえるかもしれないけど、ニワトリって実物見るとホントにけっこう目つき悪いんだよね。特にオンドリなんてトサカおっ立てて殺気に満ちた目でこっち睨んでたりするわけで、ウチに昔いたチャボなんて卵採ろうとすると羽根を逆立てて攻撃してきたのが今も思い出されて怖い。
はやく水曜日になって、怖い顔のニワトリ達とご対面するのがいまから楽しみ。
公式ブログを見ると、なんと全作品の画像とプライス氏のコメントが掲載されている。これを見てお目当てだった伊藤若冲以外にも、すばらしい作品がたくさんあるのを改めて知った。
これはますます当日が楽しみ。
作品紹介からこれはよさそうと思ったものがいくつかある。
「群鶴図屏風/鈴木其一」
「十二か月花鳥図/酒井抱一」 画像1 画像2
「杜若白鷺図/中野其玉(きぎょく)」
「青桐、紅楓図/鈴木其一」
「達磨図/河鍋暁斎」
「梅花猿猴図/森狙仙」 その他その他・・・
特に暁斎の「達磨図」は、パソコンのモニターからでも伝わってくる筆の躍動感みたいなものに魅了された。だるまさんの厳しい表情もすばらしいけど、なにより驚きなのが濃淡2色の墨で描かれた衣の描写。
塗り重ねなし、一発の筆捌きで衣のひだと流れとが完璧に描かれている。これってやり直しの許されない渾身の仕事だよね?筆の流れは(たぶん)とてもすばやく、一瞬の迷いも許されないのだと思う。絹本か紙本かわからないけど、真っ白な画面に最初の一筆を下ろす時の気持ちってどんなもんなんでしょう?
と思ってたら、プライス氏の解説によれば、
「箱についている署名によれば、この絵は料亭の書画の会で描いたものとされています。」
・・・さすが奇人の誉れ高い河鍋暁斎、時間の制限もあるし周りに人もいる席で、これだけの作品を一発で仕上げちゃったということか。脱帽・・・
「妓楼酒宴図」なんてのも見られるようだけど、洒脱さと筆力をともに備えたすごい絵師なんだろうな。
あと個人的に好きなのが画面の余白が生かされて画題が際立った感じの絵。
其玉の「杜若白鷺図」はカキツバタの鮮やかさと並んで白鷺の澄み切った純白がとてもいい。
ちなみにぼくの住んでるのは田んぼの多い田舎なので、近くで白鷺はしょっちゅう見かける。いつも不思議なのがドロや埃の囲まれてるはずの白鷺がいつも真っ白なこと。田んぼの泥で汚れた白鷺って見たことがないんだけど、いったいどうしてあんなにいつも真っ白なんでしょう?
其一の「群鶴図屏風」も、不自然に?行列してる鶴がなぜかおかしなリズム感?を感じさせて、かえって自然に見えてしまうのが可笑しい。
さて本来の目的はやっぱり噂の若冲のホンモノを拝むこと。
「紫陽花双鶏図」と展示の目玉、「鳥獣花木図屏風」 (左双) (右双) はやっぱ見逃すわけには行かない逸品。
若冲の鶏は目つきが怖いのが特徴といえるかもしれないけど、ニワトリって実物見るとホントにけっこう目つき悪いんだよね。特にオンドリなんてトサカおっ立てて殺気に満ちた目でこっち睨んでたりするわけで、ウチに昔いたチャボなんて卵採ろうとすると羽根を逆立てて攻撃してきたのが今も思い出されて怖い。
はやく水曜日になって、怖い顔のニワトリ達とご対面するのがいまから楽しみ。
とっても詳しく書かれていますね。素晴らしい。
若冲は、本当に色が綺麗。大金持ちだったので、かなり良い色粉を使っていたので、綺麗に残っているそううです。
そして今見てもデザイン性に優れた構図も見もの。
ぜひ、楽しんできてくださいね!!
私のほうは明日の名古屋がむっちゃ楽しみになっておりますが、なにやら素人で知らんかったんですが若冲って最近そんなにむちゃくちゃブームになってたんでしょうか?
相国寺行かれた方によると「ハンカチ王子なみの異常な熱気」だとかで・・・
ニュースで早慶戦に群がる"お嬢さん"の群れを見て、
「ケッ!」などと小バカにした感想などを抱いておったんですが、下手すると私だっておなじ穴のムジナ?
まあ何はともあれシロウトミーハーですが、覚悟決めて突撃してまいります。
プライスコレクションはいかがでしたか?
私は昨夏の東京展の時に行きましたが、やっぱり混んでいましたよ。
作品でいうと押絵貼の「花鳥人物図屏風」がいちばん面白かったですねぇ。
若冲の枡目描きといえば、もうひとつ、静岡県立美術館に屏風があります。
個人的には、プライスのよりもイイと思います!
チャンスがあれば年に一度くらいは見れると思うので、ぜひ!
行ってまいりました。展示作品の多さと面白さでちょっとばかり疲れましたが、やっぱり見ておいてよかったです。
>作品でいうと押絵貼の「花鳥人物図屏風」がいちばん面白かったですねぇ。
まさに同感です!色彩と細密さでぐいぐい押してくる画もすばらしいと思ったんですが、最後にならんでいた「花鳥人物」と「鶴」の屏風がとても印象に残りました。今回ぼくの一番の収穫も「花鳥人物図屏風」だったように思います。
会場で図録も買って帰ったんですが、今はまだ見ないようにして、自分の見た印象を思い返しているところです。
なにはともあれ、会社サボって行った価値は充分にありました。