アレハンドロ・ホドロフスキー監督DVDBOXのHOLY MOUNTAINを先日ようやく見た。この映画を学生時代に見たときに受けた衝撃はひとたまりもなく、この映画で狂気の妄想≒現実の世界を知ったといっても過言ではない。ここにはコマーシャリズムに覆われた優しさなどは存在しない。という反面、最初から最後まで大爆笑できる壮大なコメディーとも取れるこの奇妙な名作。娯楽性溢れる(というと不謹慎かもしれない部分多数!)映像美の世界。宗教、金欲、性欲、暴力、戦争、歴史、サディズム、マゾヒズム、東洋思想、西洋思想、覚醒、生、死、断絶、時間、理想、そして現実。そんな言葉を並べただけで崇高そうにみえる要素が詰まった世界の縮図がこのフィルムにおさめられている。気がする。気がするだけ。悟りを開いている。気がするだけ。狂っているのはこの映画なのではなく、世界だ。興味を持っても精神及び身体が健全なぼくわたしは見ない方がよいでしょう。
最新の画像[もっと見る]
- 疑似ボッサとロリータと南国の静寂と犯罪人 17年前
- 5月末の惨劇について 17年前
- 週末の三日月 17年前
- 週末の三日月 17年前
- ブラック・サバティカルなお話 17年前
- 人間交差点 17年前
- 決意の朝に 17年前
- 52P!? 17年前
- 52P!? 17年前
- 52P!? 17年前
そして地上に出て太陽が見えた瞬間、
失明する。
という冒頭で始まるこの映画。
単純明快であるはずの西部劇というフォーマットをとりながら
あらゆる要素が混じりあって深い映画です。
カルト映画の原点にして頂点らしいです。
ジョンレノン絶賛です。
ホーリーマウンテン同様、一人で見ると深く
二人以上だと笑えます。
きっとドノバンならなんでも笑えます