インプロヴィゼーションの彼方に

人生ヨウスルニインプロヴィゼーション

SNOW BORNE SORROW / nine horses

2006-03-11 00:14:43 | 今日の一枚
こいつはひさびさヤバいよいつの間にかDavid Sylvianのニュー・プロジェクトが起動していたよ。nine horses。元JAPANでDavid Sylvianの実弟Steve jansenとBurnt Friedmanというエレクトロニック・ミュージック・コンポーザーの3人のプロジェクト。噂には聞いていたけどアルバム発表したのは知らず、昨日タワレコのKING CRIMSONの再発コーナー見てたらそこにあった。超好みな質感のジャケットにnineの文字、しかもクリムゾンがらみのコーナーで見つけてしまったというこの時点でマイアンテナがぴくりと反応、nine…?むむむ、nine inch nailsの名盤「downward spiral」みたいなアウラを感じる…こいつはただならぬアウラだぜ…うぉぉ…と手にとってよく見ると、大好きなミュージシャンDavid Sylvianのプロジェクトだった。すかさず視聴。最高。どツボ。前回のアルバム『Blemish』はPOPの対極へ行くほどのハードコアなインプロヴィゼーションサウンド過ぎて、それもまたアーティスティックでカッコいいんだけど、こういうDavid Sylvianが聴きたかった!とファンも唸るであろう名盤の予感。らしいメロディー。ソロアルバムでも結局これまでSteve jansenとBurnt Friedmanも参加していたわけで、そんなに別物な流れもないし、前々作の主観的最高傑作『dead bees on a cake』に近く、過度なミニマルさやアバンギャルドもなく何気にこれまでで一番キャッチーかも。超聴きやすい。JazzyなMoodの精緻な音に彩られたDEEPなPOPミュージック。暗いんだけどね。お馴染みのゲストとして今回も坂本龍一が参加して、「らしい」音響を吹き込んでいるし、個人的に最高★★★★★。随所でフューチャーされてるトランペットも、音響的にも音韻的にも、Nils Petter Morvaerみたいで超イイな、と思い誰だとクレジット見てみるとNilsと同じノルウェー出身のトランペッターで、Arild Andresenの『ELECTRA』にも参加していたArve Henriksenだった。つながった。こいつはヤバい。