インプロヴィゼーションの彼方に

人生ヨウスルニインプロヴィゼーション

faster! / MO'SOMETONE BENDER

2005-06-26 23:18:49 | 今日の一枚
先日一緒にライブいったi後輩に買っておいてもらっていたモーサムの「faster!」を受け取ってはいたものの、ESTのライブの余韻のために昨夜はモーサム聴く気にすらならず封すら切らずに放置しておいた。で仕方なく今日封切りして聴いてみた。これはなかなかの快作!なんか余裕のアイデンティティーが確立されたような気がした。ギターボーカルの百々がrelax誌で「モーサムというバンドの決定打が出るらしい」と他人事みたいに言ってたけどそれとはこのことか。このバンドが持つガレージパンクな疾走感と決して媚びてないPOP感がいい感じに昇華されてる。そんな変化は感じるけど、モーサムファン(どれぐらいだよ)はけっしてがっかりしないだろうな、と思う。だれもかれもが生ける屍、このHEAVYなTOKYOで変わらないで生きるのはとても難しいけれど、変わらない彼らのスタイルは貫かれている。この町は嫌いだよ このビルは嫌いだよ この道は嫌いだよ どこにもいきたくはない
ここにいるよ

Esbjorn Svensson Trio Live in Japan 2005

2005-06-26 02:55:21 | 今日の出来事
昨日遅く始まった職場の人たちとのカラオケ帰り、終電東横で俺はi podでMiles DavisのBiches brewを聴きながら、満員の中を一人立っていた。武蔵小杉についたあたりだろうか、急に立ってられないほど気分が悪くなり吐くか倒れると思って日吉で途中下車。なんだか急に疲れがどっときたみたいです。思えば今までも仕事と学校キツキツだったしこれからも嬉しくも在宅での副業も入りキツキツだしそれでも俺より職場の上司はもっとキツキツキツだし、休まる時なんて人生ないのかな、という思いと、俺なんかでキツいなんていえないという窮屈な思いが気もぬけずに疲れにつながっていたのかもしれません。とりあえず30秒座ってすぐに意識を取り戻し、虚ろな意識でBiches brewのせいかなと思い、また横浜に向かいアネキに連絡して運びだされた。グッタリ。

そんなグッタリした体調を引きずりながら、遂に今日ESTのライブを見た。場所は欲望渦巻くセクシャルな街渋谷文化村オーチャードホール。オーチャードホールはじめて入ったけどさすがオペラ公演なんかをやるスペース、VIPな感じ。一緒に行ったI後輩と俺は二人そろって汚いカーゴパンツに汚いポロシャツ。明らかに場違いであった。渋谷にあんなにきれいで大きな空間があったなんてビックリ。そんな会場、入った瞬間広すぎるステージの中央に互いの距離が非常に近い場所にまとめられたグランドピアノとドラムキットが光に乱反射して静かに輝いていたのが印象的。客入れのSEも北欧感を感じさせるサウンドスケープがうっすらと会場をコーティングしていた。JAZZのライブなんてはじめての我々はそわそわしながら開始十分前まで我慢したトイレを済ませ、開演を迎えた。
おもむろに3人が出てきて楽器の前に座り、静かにピアノのAにあわせベースをチューニングし、演奏が始まった。『Viaticum』一曲目「Tide of Trepidation」。ヤバかった。ステージ中央の距離の近すぎる3人の静かに熱い演奏にどんどん吸い込まれて時間の感覚が薄れてゆく。広い会場なのに過剰なマイキングもされてないようで、ほとんど生の音に近いサウンド。やっと体感した北欧JAZZ、その美しい光景に目が潤んだ。いやマジで。もの凄い繊細。もの凄い開放。その両極のふり幅広いだけに、ふられる度に鳥肌が立った。ピアノを弾くEsbjorn Svenssonは全身がグルーヴしていてカッコよすぎ。右足ヤバい。エモーショナル。全部が音楽。すごかった。やっぱりピアニストになりたい。今朝DVDで予習した俺とEST出会い曲「Dodge the Dodo」も聴けた。一番好きな曲「Behind the Yashmak」は聴けなっかった。それでも充分満足のライブでした。渋谷の喧騒から何億光年と遠くに冒険したよ。星が見えたよ。

その夜汚い我々は汗だくになりながら木村カエラバリのカワイイ店員のいる原宿餃子を食べ夏を感じ、次回のMO'SOMEタワレコライブに目を向けた。心の回復を果たした一日。