インプロヴィゼーションの彼方に

人生ヨウスルニインプロヴィゼーション

Man With a Movie Camera / The Cinematic Orchestra

2005-05-15 21:58:44 | 今日の一枚
次これ。UKビート&ダンスシーンの先鋭軍団Ninja TuneレーベルのThe Cinematic Orchestraが無声アヴァンギャルド映画『Man With a Movie Camera』のフィルム・スコアをライブで行うという画期的なコンセプトのアルバム。無声映画にあわせただけあって、すっごい古い音素材を使ったり、ストリングスや音だけでいわゆるJAZZを想起させるような音響情報を持つ生楽器群中心での本格的ディープクラブサウンドは、そのコンセプトの刷り込み効果も大いにあるのでしょうが白と黒とその中間の無彩色だけの世界をふらふら浮遊しているようなイメージがゆっくり広がっていく感じ。これまんまと作成者コンセプトの思惑通りに染められてるイメージ笑。しかし与えられるコンセプトとはそもそもそういうイメージの共有へとドライブするための記号でもあるわけだから仕方がない。とにかく緩やかにループする無彩色なサウンドスケイプは、言葉もない分無駄な葛藤もうまれないし、絵的に訴えかけられる分インスピレーションが静かに沸いてきそうな気がして、作業時のBGMにもってこいと感じた。しかし依然として私の作業はすすんでいない。何もかもモラトリアムな気のせいなのであろう。

ピアノ / 原田郁子

2005-05-15 21:17:48 | 今日の一枚
昨日の課題中間チェックで何もすすんでない自分に腹が立ち、今日は朝からネマキのままほぼ一日PCの前で課題制作。しかし終わりが見えない。かれこれ9時間?10時間?非常に苦しい休日である。そんなカンヅメ状態を好きな音楽でも聴いて少しでも気持ち楽しまなくてはいけない。というわけで今日はまずこれ。原田郁子『ピアノ』。クラムボン原田郁子のソロ。休日の朝に聴く率結構高いです。タイトルも『ピアノ』ってカタカナ3文字かわいいですね。そんなところに癒しのセンスを感じる。1曲目「たのしそう かなしそう」がビデオクリップともども胸キュンしちゃう感じに好きで、主観ですがこの曲聴くと特にドラムの質感がどことなくPat Metheny Groupを想起させるものがありしなやかで伸びやかで、かなりツボなサウンドです。晴れた日の空気にぴったり。さわやか。ほのぼの。せつなくてもほっとする。ポップやるならこんなポップやりたい。歌もさることながら、ピアノの方も矢野顕子と和声感覚近くて繊細でポップ。シンプルに綴られた言葉も相まってかわいいやさしい素直な女の子感がナチュラルにでまくっている好盤。女の子にしかできないイイ音楽だなぁ。