HONDA RACING SPIRITS / Reborn Tomorrow

「S2000」「FD2 TYPE-R」「FL5 TYPE- R」
車とその周辺のこと そのほか気ままに感じたこと

フジコヘミング ピアノコンサート2018

2018-11-23 00:53:53 | Easy come,Easy go

一昨日 フジコヘミングさんのソロコンサートに行ってきた

数年前に初めて行って 何かスゲー良いもの観て聴いたなと思って帰ってきた

CDの音なんて 所詮ニセモノと改めて確信したものだ

今回は2回目 クラシックのライブ(というのか?)はこの人だけ

CDでは大御所ルービンシュタインほか 10名弱だが少しは聴いている

好きなのはピアノソロのみ 自分はピアノは弾けない というか そもそも正式なやり方での音楽演奏はできない

我流のロックギターと下手な歌 作詞作曲が出来るだけ

だからピアノは癒しであり 憧れの対象でもある ショパン ラヴェル ドビュッシー 等々

(ジミーペイジはショパンの「プレリュード」を電気ギターでやってました・・・)

 

銀座みゆき通りを渡ってすぐの会場へ  定員300人位 前から4番目で左45度後ろから観る感じの席だった 右手の動きが良く分かった

40分の前半を終え 20分の休憩の後 アンコール含め後半60分のコンサートだった

フジコ・ヘミング

2018 ピアノ ソロコンサート パンフレットより引用

 

前半はブルーの洋服を着物風にまとっているかのようであった 後半は衣装替え 着物をマントのようにまとっていた

視覚的にも楽しませてくれる  「きょうは腰と脚が痛く お恥ずかしい姿で」とのこと 歩くのが辛そうだった

だが あの年齢であの演奏 相当にパワフルだった

そして会場になっているホールの音響が 耳にキンキン来る感じで酷いことも重なり

(ライブ過ぎ 満席なのにもっとデッドじゃないと・・・木を使うのが下手というか

楽器もそうだが ダメなメーカーだ 人の耳じゃなくて測定機器で決めているのだろう)

今回は 棘のあるやっつけ仕事的な演奏に思えてしまった 早く終わらして帰りたかったのかもしれない

 

だけど それもまあ奔放で良いのではないのか 素人の自分でも音が抜けたとか もたったとかも分かったけれど 別に腹は立たない

プレーヤーじゃなくて唯一無二のアーチスト エンターティナーですね だからコンクールの賞がどうこうとか 再現性とかどうでもいい

また他人の言うことを聞かないで 自分で何から何まで決めてやるというのは ロックしてます 

それに あの存在感だけでも納得させられる クラシックで他にいるのか あんな人

プライベートではくわえ煙草のようだが もしステージでやったら 大革命だ ロックでは当たり前だが

 

使っていたピアノだが 数年前の時はビンテージでピッチが若干怪しい感じがあったが 演奏と音質がマッチしていてとても良かった

今回は海外製だが 割と新しいものでクリア過ぎる感じがして その使用ピアノと会場が フジコヘミングさんとミスマッチであった

演奏自体 ビンテージからアンティークの域に達しているのだから メロディを大切に 歌うように奏でる

そして分厚い両手の効果か 倍音が極端に豊かな音が出てくる・・・ それが 前面に出て来ていなかった

 

正式にクラシック音楽の世界にいる方々からは 特に悪評のようですが 数々の逆境にもかかわらず 継続した者 勝ちということでしょう

悔しかったら世界を股に掛け あれだけ人を集めたり CDやDVDを売ってみればと言いたい 悪評は嫉妬にしか思えないですね

完璧なテクニックでミスなく 血の滲むような努力がむき出しになって 聴く者に背負い投げを食らわすような演奏者は沢山いるようですが

つまらないし 疲れるし 聴く者が入る隙 余地が全くないと言うのでは 専門家のための 狭い世界での演奏者で終わっている

ということでしょう クラシックに限ったことではなく また楽曲にも言えることと思う

 

14歳のころの絵日記が本になっていたので 買ってきた

フジコヘミングさんの絵は暇つぶしで奔放にやっていて 好きなイメージとそうでないものがはっきり分かれるが

ヘタウマ感覚がとても良いのです リトグラフを数枚 持っている

フジコ・ヘミング

「フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記」より引用

 

またフジコヘミングさんの ピアノソロ コンサートを観に行く

こんどは初回同様 定員1,200人位の会場を狙って行こうと思う

 

12/2 追記

きょう本を読んだら やはりと思ったことが書かれていた

「フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記」の記述 「ピアノの音色」より引用

~彼(レオニード・クロイツァー)にピアノを習って本当によかったと思うのは「歌うように弾きなさい」と

いわれたこと。譜面通りではなく、音と音の隙間を長くしたり短くしたり、誰かが歌っているように弾きなさい、と。

機械のように正確に弾きなさい、なんてひと言もいわなかった。もし、私のピアノが他の人と違うとしたら、

それはクロイツァーのおかげだと思います。~

 

いまでも 10代の頃のメンターの教えを実践しているということだ

自分が感じていた通りだった ということのようだ

それと煙草は18歳からだそうで カッコいいと言われたから止めないそう・・・

けっこうロックなんだな

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする