非国民通信

ノーモア・コイズミ

そもそも日本の職場が無法地帯なわけで

2014-12-04 22:57:41 | 雇用・経済

「帰省NG」バイトの張り紙は違法か?(JIJICO)

「年末年始休み×の人勝手に×付けんと理由を教えて下さい。正月なので忙しいです。始めの面接の時も入れるか聞いています。そもそも大型連休入れない子は採用しません。なので全員大丈夫として働いていると思います。正月なので家族と一緒に友達と一緒に、地方の子は実家に帰る等。この様な理由であれば許可しません」

Twitterにアップされたバイトへの張り紙を巡って、「ブラックだ」「いやブラックではない」といった賛否が物議を醸しているようです。

 

 ……とまぁ、冒頭で紹介されたような事例に対して「いやブラックではない」といった擁護が付く辺りは、いかにも日本的と感心するところでしょうか。日本ほど、人を働かせる側にとって居心地が良い国もないと思いますね。そして、こうした日本的な労使関係に甘やかされて育った日本の企業が海外で痛い目を見ることが多いのにも納得できるところです。中国とかでこんなことをやったら、かなりの確率で経営者が従業員に監禁されて公安が出動する事態に発展している気がします。

 シフトをずらすのならともかく有休を使うのであれば、それは理由の如何によって許されるか許されないかが決まるようなものではありません。それは日本の法律においてすら、です。もちろん日本では労働に関する法律を守らせようとする機関が存在しないに等しい、実質的には雇う側の遵法意識次第という運用になってもいるのですが、一応は有給は理由にかかわらず取得できると定められているわけです。ここでの「理由を教えてください」&「この様な理由であれば許可しません」云々と迫る権利は、雇用者側にはないと言えます。

 もっとも遵法意識が高く労働者の権利を蔑ろに「しない」ようでは、日本の会社組織の中では生き延びられないと言いますか、正反対のタイプが出世して権限を強めていくような仕組みができあがっている、そんな企業も多いのではないでしょうか。冒頭の事例のような場面で従業員をキッチリ恫喝して正月にも休まず出勤「させる」ことのできるような人間こそマネジメントの能力が高い、リーダーシップがあると判断されて社内での評価を高めていくものです。そして従業員が正月に休む権利を認めるような人は部下の管理ができていないとして疎まれるようになる、と。

 これまで職を転々としてきた自分ですが、どこの会社でも上に行く奴は変わらないな、と思います。まさに組織の癌にしかならないような輩ほど上から見た場合の評価は高い、まぁ選挙で票を集めるのが上手いポピュリスト政治家ほど有害なのと同じようなもので、選ぶ権限を持っている人の評価が高い人ほど実際には駄目な人だったりします。「下」に対して「何とかしろ」と迫り首を縦に振らせる能力――それがリーダーシップと呼ばれて評価の基準になっているところもあるのではないでしょうか。結果として、「下」の人間に無理強いすることでやりくりするしか能のない人が幅を利かせるわけです。

 

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2 コメント

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Unknown (EE)
2014-12-05 01:04:40
3日で18時間の作業を、3日で13時間に短縮させることに成功した際にその分の時間給を削られた経験があります。仕事に関わった人間が7人ですが、自分ひとりの尽力で時間短縮が可能と判断し頑張った結果、仲間の報酬を奪って、短縮した分の時間で、仕事を追加されたので、申し訳なくて職場を去りましたね。
業界によるのでしょうけど、日本だと、尽力した分だけ待遇が悪くなるところがあるので、注意したいですよね。
Unknown (非国民通信管理人)
2014-12-06 23:11:23
>EEさん

 本物の業務改善は、しばしば従業員側の首を絞めることが多いですよね。作業時間を短縮すれば、さらに仕事を追加されるか、あるいは空いた時間を怠けていると見なされるか、もしくは人員削減が可能と判断される等々。働く側は、常に自分の身を守ることを優先しなければいけないのでしょう。

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