非国民通信

ノーモア・コイズミ

神風は北から吹くか

2018-04-08 21:42:27 | 政治

河野外相、米研究グループに反論 北朝鮮の核実験兆候(朝日新聞)

 河野太郎外相は3日の閣議後会見で、北朝鮮の新たな核実験に向けた兆候について「公開されている情報を見る限り、実験場を含む核関連施設での活動が続いている」と改めて訴えた。米ジョンズ・ホプキンス大の北朝鮮研究グループ「38ノース」の指摘に対し、反論したものだ。

 河野氏は先月31日の講演で、「北朝鮮の核関連施設の周辺での動きがいまだに続いているのは、かなりはっきりしている」と指摘。さらに「核実験の実験場でトンネルから土を運び出し、次の核実験の用意を一生懸命やっているのも見える」と語った。

 これに対し、38ノースは今月2日、ホームページで「北朝鮮が次の核実験を準備しているとの日本外相の発言は衛星画像とは異なる」と指摘。「3月23日の画像は過去数カ月と比較して実験場での活動が著しく減少している」として、差し迫った新たな核実験の兆候は見当たらないとの考えを示していた。

 

 先般は韓国が北朝鮮と交渉して金正恩を対話のテーブルに引っ張ってきたわけですが、この成果に対して最もネガティブな反応を見せているのは、どうも我らが日本政府のようです。あのトランプですら、プロレスの対戦相手と話し合いをする用意を見せつつある一方、日本だけが蚊帳の外と言いますか、「それもこれも圧力が奏功したのだ」と強弁するのが関の山、挙げ句の果てに出てきたのが一連の河野外相発言です……

 偉大な父親の陰を払拭することに躍起になっているのか反動的な発言の目立つ河野"太郎"外相ですけれど、国内の特定層からの支持こそあれ、その言動は国際的なコンセンサスからは著しく乖離したものであることが多いように思います。昨今の北朝鮮を巡る発言もまた然りで、河野氏自身の個人的な願望を投影するような主張はアメリカの研究グループからもキッパリと根拠を否定されているわけです。

 まぁ、人は事実ではなく信念に沿ってこそ動くものです。政治家ともなれば尚更のこと、利益よりも理想を追う傾向は強いでしょう。だからこそ、研究者の冷めた目には映らないものが、河野氏の目にはハッキリと見えているのだと思います。「北朝鮮が次の核実験を準備しているとの日本外相の発言は衛星画像とは異なる」と指摘されたところで、人の信仰は揺るぎません。画像に見えていなくとも、そこに(己の望むものが)隠されていると確信を深めるだけです。

 何はともあれ対話に舵を切ろうとする国際社会に、日本は背を向けようとしている節がありますけれど、いかがなものでしょうか。確かに「日本国」はともかく、「日本政府」ならば、北朝鮮とは対話ではなくプロレスを継続していた方が好都合なのかも知れません。何しろ対外的には平和な分だけ、野党の追求も国民の関心も国内問題に集中するばかり、格好の攻撃材料をプレゼントしている政府与党にとっては、望ましくない状況に違いないですから。

 今は副総理の座に納まっている昔の外相は、かつての北朝鮮ミサイル実験を受けて「金正日に感謝しないといけないな」と述べました。北のミサイルは今も昔も、(日本)国内の問題を吹き飛ばす威力があります。日本近海に北の国から粗大ゴミが打ち込まれれば、メディアや国会を賑わす一連の国内不祥事や疑惑は、瞬く間に脇へ追いやられてしまうことでしょう。窮地に陥った日本「政府」を救えるのは、金正恩です。河野外相の意固地な態度には、北朝鮮への公言できない願望が透けて見えないでもありませんね。

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