八ツ場ダム「国交省が抵抗」=消費増税と併せ成長戦略を-前原氏(時事通信)
民主党の前原誠司政調会長は12日午前、都内で講演し、政府が事業継続の是非を検討中の八ツ場ダム(群馬県長野原町)に関し「国土交通省が抵抗しているが、大きなダムには砂がたまるし、コンクリートを補修しないといけない。維持管理のことを考えているのか」と述べ、党方針に反して建設を進めようとする同省を名指しで批判した。
前原氏は「どこでゲリラ豪雨が降るかは分からない。利根川や荒川や江戸川が決壊しないよう、堤防を強化するのにおカネを使うことが大事なのではないか」と、ダムの必要性に疑義を呈した。
前回に引き続き前原が登場です。冗談は枝野だけにしてくれよと思うところですが、民主党も人材が豊富です。それはさておきどこでゲリラ豪雨が降るかわからないのは確かですし、ダム建設続行より堤防強化という発想はアリなのかも知れませんけれど、前原の思いつきではなく専門家の分析はどうなのかと気になります。素人の提言でも「そういう視点からの考慮も必要ですね」位には言えますが、実際にそれは妥当なのかどうかは別問題ですから。個人の感想なのか、専門家と熟議した上でまとめ上げた方針なのか、影響力の強い政治家の発言であるだけに、その辺は問われるべきでしょう。
いずれにせよ、ダム建設が継続されるのか中止されるのか、どちらに転んでも「従来型」の政治の域を出ないであろうと予測します。ここでの「従来型」とは、十数年来続く小泉的な政治手法を念頭に置いているわけですが、つまりどちらの陣営(継続派/中止派)の主張が通るにせよ、勝った方が「正義」として賞賛され、敗れた方は「悪」として誹謗の対象となるであろうと言うことです。双方とも対立陣営に既得権益者なり何なりとレッテルを貼りたがっている人は少なくないのではないでしょうか。これで主張の「通らなかった」側の人々にも損をさせないよう手厚い補償なりで上手いこと調整がなされるようであれば「変化」を感じさせるところですが、民主党にそれを期待するのは無理ですね。元より、建設中止を掲げながらダラダラ継続という可能性もありますし。
そして今回の前原発言の最大のツッコミどころは、「国土交通省が抵抗している」との行です。え、そうなの?
政府が建設継続の是非を検討している八ッ場ダム(群馬県長野原町)について、民主党の前原政調会長が「本体工事に入ることは容認できない」と建設に反対する発言をしたことを受け、関係する利根川流域の1都5県(東京、埼玉、群馬、栃木、千葉、茨城)は9日、共同で、前田国土交通相に建設継続の決断を求める緊急声明を出した。
埼玉県の上田清司知事が呼びかけた。
声明文では、「国交省関東地方整備局による検証は科学的・合理的に行われ、建設継続は妥当と結論づけている。苦渋の選択でダム建設を受け入れた地元にとって、これ以上の時間をかけることは許されない」として、早期の建設再開を求めた。
冒頭で引用した前原発言は12日、そして1都5県の知事による共同声明は9日のことです。わずか3日前のことすら覚えていられないほど、前原は頭が悪いのでしょうか。それとも政治には疎いので共同声明のことなど知らなかったのでしょうか。勉強不足も良いところです。とりあえず確かなことは、八ツ場ダム建設中止に抵抗しているのは国土交通省だけではないと言うことです。地域住民や地元業者の中にも中止に反対している人はいますし、1都5県の選挙によって多数の支持を得てきた知事たちもまた中止に異を唱えているわけです。前原と同程度には信用ならない知事もいる点はさておくにしても、一応は有権者の信を得た政治家が中止に反対していることは無視すべきではありません。
それでも前原が「国土交通省が抵抗している」と語ったのは、官僚との対立構造をアピールしたかったからでしょうか。民主党政府と住民が対立しているのではない、民主党政府と首都圏の知事が対立しているのではない、すなわち政治家同士で対立しているのではない、あくまで反対しているのは国土交通省すなわち官僚なのだと、そう見せかけたがっているように見えます。何しろ相手が官僚であるならば、それだけで自分の正しさを喧伝できますから。つまり世間一般では官僚こそ諸悪の根源であり、官僚の決めることは何もかもが間違っているみたいに言われているわけです。そうした官僚が相手であれば論拠に乏しくとも頭ごなしに否定することが世間的には通用してしまいますし、官僚を否定すればするほど自分は国民の側に立っていると装うことができるのです。
自説に反対している相手が地域住民であったり、別の政治家であったならば事態は難しくなります。もちろん反対派住民や政治家に既得権益者とのレッテルを貼り、その意見を考慮するに値しないものとして退けるのは近年の政治における王道であるにせよ、最も与しやすい相手が官僚(公務員)であることは言うまでもないでしょう。民主党の掲げる八ツ場ダム建設中止に反対しているのが官僚であると国民に思い込ませることができれば、その支持を取り付けるのも簡単です。あれは官僚連中が進めたがっていることなのだ、その官僚と戦うのが民主党なのだ、これからは政治主導なのだと、そういう姿勢をアピールして支持を集めてきたのが民主党なのですから。
しかるに「そうあるべき」と世論調査では答える人が多い政治主導ですが、一方で政治主導が実現できていないと回答する人が目立つのもまた事実です。この辺りに「政治主導」という概念の本質が表れているようにも思います。結局のところ政治主導とは、永遠に達成されない未完の課題であり続けるのです。もし政治主導が実現されたならば、責任を問われるのはこれまでと違って主導しているはずの政治家となります。しかるに政治家に責任を負わせてしまっては官僚を諸悪の根源としてきた民主党のテーゼは崩壊してしまう、政治主導という看板は終焉を迎えてしまうわけです。そうではなく、「こうなったのも官僚が悪いのだ、だから官僚支配を打ち破って政治主導にしなければならないのだ」と言い続けること、これこそが政治主導の本質なのではないでしょうか。
だから政治主導は望まれるだけであり、永遠に実現されることなく掲げられ続けるのです。そしてそのためには、官僚との対立もまた続ける必要があります。政治家と政治家、住民と政治家の対立からは目をそらし、官僚と政治家の対立にこそ注目させる、そして官僚が政治に抗っている、妨害をしているとの構図を演出し続けることでこそ、政治主導は延命を図られるわけです。同時に、政治家の責任逃れも、ですね。「国土交通省が抵抗している」「要するに官僚連中のせいなのだ」と唱えれば、自己(=民主党政権)を正当化するのは簡単かも知れません。しかし現実には官僚「以外」の人々も抵抗しています。果たしていつまで政治主導という茶番を続けるのか、政治家の問題でもあることに前原(及び民主党政権)は向き合えるのか、八ツ場ダムは試金石となることでしょう。








カンリョウガー、コウムインガー、最近ではデンリョクガイシャガーなんてのもあります。
前の二者は法律によって行動が制限されており、反論する力を行使しづらいこと、後者は原発の件で何も言えなくなっていることでもう叩かれ放題です。
「せいじしゅどう」と引き換えに得たものが「一億総プロ市民化」ということですね。
何だか日本自体、底が抜けてしまったような気がしてなりません。
意外かもしれませんが、他の党にはあまり見受けられませんでした。やはり民主の売りであり、特徴であるのでしょうね。
バラバラの代名詞のように言われる民主ですが、この点については昔からやたらと一致していたと思います。
今また前原が「脱官僚」的なことを叫んでいるわけですが、それに「反前原」の川内某も同調したようです。この党が一つになるのは「脱官僚」だとしたら、それは危険な面がありますね。
早速パワハラ
小泉的な手法をエスカレートさせた部分を、少なからず民主党政権は持っていますからね。まだしも自民党の古株の方がしがらみがある分だけ抑制が効いていると言えるぐらいです。野党が権力を叩くのであればまだしも、政府与党が率先して叩きやすい相手を叩くのですから、まぁ政治が機能しなくなるのも当然です。
>ルーピーさん
それこそ民主の看板なのでしょうね。政権交代前に鳩山は何度となく、自民党では官僚を抑えきれないから駄目なのだと説いていたものですが、民主党にとって諸悪の根源とは官僚であって必ずしも自民党ではなかったわけです。この点では民主党は今に至るも一貫していますけれど、政治は一向に良くなる様子がありません。ちなみにパワハラに加えて、職員6名を更迭したという橋下ですが、ある意味では一時期の民主党が唱えていた猟官制の実践とも言えます。こういう点で、民主と橋下は相通じるところがあるのかも知れません。
原発止めるなら、水力発電所作らなくちゃ。それにいつ、千年に一度の大雨(?)が降らないとも限らないので、安全対策はケチっちゃダメです。
非常用電源をケチった原発が、その後どうなったかは言うまでもありません。
元々屋台のラーメン屋程度の規模では味を評価されたとしても、野合で集まった民主党のセンセイ方にイキナリ200席の中華料理店を経営しろと言うような無茶な選択が政権交代では無かったのか。やっぱり官僚組織と財界シンクタンクが提供するマネジメントが不可欠だったと、あっさり敗北を認めて元通り屋台のラーメン屋に戻ると潔く撤退するならまだ可愛げも有りますけれど。
ここへ至って全てマネジメントが間違ってたんだ!俺たちは無実だあと逆ギレし、政治主導は邪魔な官僚が邪魔だ・原発事故責任は東電へ転嫁した後に国有化・格差社会のしわ寄せは社会補償受給者が多すぎるから等々前原センセイを筆頭に御乱心の様ですね。まァこんな程度だったろうと予測していた国民側が冷めた視線を送る一方で、危険な起死回生策が進行中だと指摘しておきたいと思います。
それが橋下に石原に河村ら分かりやすいのみで、麻薬作用だけは充分な田舎芝居スターを中央政界に呼んでカンフル注射にすると言う動静です。公共機関・自治体自体を、怪しげなマーケィング屋なる者どもの論理で評価し財政を恣意的に操作させてはなりません。利益・効率を最優先させる企業文化とは全く異なるから、とか普通は社会学の常識だと思ってましたが。
常に身近にバッシング対象を創作してはマッチポンプで自作自演の攻撃を加え民衆受けを狙うなどと言うのは、マキャベリスト・ファシストの使い古された常套手段です。間もなく橋下は我が町大阪に失業と貧困・家庭崩壊や自殺率の爆発的増加など、庶民にだけ破壊的なダメージを残して中央に去ると見込まれます。非常に残念ですが間違った選択だったと、その時に大阪市民以外の皆さんにも反面教師として伝われば良いと思っております。
現在進中している民主党の政官財一体の庶民敵視・収奪政策がどこまで進むのか、国民各層間に意図的に持ち込まれる内部対立図式にどう反論していくのか。私たちの社会認識なり危機管理意識が今後は尚一層、強く問われる局面が続くでしょう。いやはや、昔キャンパスで習ったドイツのワイマール共和政もどきの政変劇が自国で展開されそうだとは。まったく予想して無かったなあ。
私にしても、日本の資源は雨量と高低差の多い地形であって、もっと水力発電を増やしていくべきと考えているものですが、どうにもダム建設となるとイメージが悪いんですよね。むしろ脱原発が叫ばれる今こそ、価値が高まってくるように思うのですが。
>元はバブル期の猛烈社員さん
あくまで野党として与党のやることに目を光らせるレベルならともかくとして、責任を負うべき与党の決断としてはまずいものがあると思うんですよね。民主党の場合はそれが多い、脱官僚にしても八ッ場ダム問題にしても、むやみに敵を作っては不毛な非難を繰り返すばかり、こういう政治に有権者がNOを突きつけられるようであってくれれば良いのですけれど、大阪では似たようなタイプの候補者が大勝したりするのですから先行きは暗いです。
民主の不人気ぶりは、はっきりいって旧社会党出身議員の存在によるところが大きいと思います(彼らの支持者には申し訳ない言い方ですが) 。
しかしながら大阪維新の会にも、旧社会党出身及びその系列の議員が何名か存在し、中には要職を占めている者もおります。
つい最近、朝鮮学校への補助金の件で「テポドンが飛んできても云々」の発言をした人がそうです。
この地域政党、中身を調べると日の丸君が代とはおよそ似つかわしくない代物であることはむしろ保守側のほうがよく知ってるんですよね、実は。
支持層もネトウヨというより、「自己責任厨」とか「小さな政府厨」が多いような気がします。
政策なんて、有権者は気にしませんからね。イメージを作った方が勝ちです。ついでに、共産党の選挙協力もまた橋下陣営を利したのではないかな、とも思います。旧社会党以上に嫌う人が多いですから。まぁ、保守でもマトモな人であれば支持するはずがない政党ですが、有権者の多くはさにあらず、といったところなのでしょう。
>救急車「有料化」検討を 橋下市長が指示 大阪市の出動数突出(23日付MSN産経west)
> 市消防局によると、22年の救急出動件数は20万5068件と過去最多を記録。10年間で24・3%増加している。人口1万人あたりの年間出動件数は769件で政令市で突出。橋下市長はこうした傾向を問題視したといい、実現すれば全国初となる。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111223/waf11122308240004-n1.htm
くだらない話です、20万5千を365日と24時間で割って、さらに大阪市内26箇所の消防署で割ったらどの程度の出動頻度か分かるでしょうが。
弁護士の癖に割り算ができない奴がどういう手段を使ったら司法試験やら新聞社入社試験に合格できるんでしょうな?