非国民通信

ノーモア・コイズミ

旗頭は変わっても、国民が期待するものは変わらない

2021-11-21 22:35:32 | 政治

第2次岸田内閣支持率63% 維新、立民上回る11%(産経新聞)

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)は13、14両日に合同世論調査を実施した。先の衆院選後、10日に発足した第2次岸田文雄内閣の支持率は63・2%で前回調査(10月9、10両日)と変わらなかった。不支持率は30・7%。首相が意欲を示した憲法改正は55・5%が賛成で反対は33・9%だった。先の衆院選で躍進した日本維新の会が政党支持率を11・7%に伸ばし、野党第一党の立憲民主党(9・0%)を上回った。

 

 さて衆院選を終えた後の世論調査ですが、どのメディア報道でも軒並み維新が支持率を大きく引き上げています。大幅な議席増がイメージアップに繋がったのでしょうか、流行していると知られれば、それに追随することに誇りを感じる人も多いのかも知れません。調査元によって多少のズレはあるものの、全般的な傾向は変わらず、将来的には維新が野党第一党となる可能性も予測されるところです。

 

(耕論)維新、躍進のなぜ 吉富有治さん、菅野志桜里さん、秦正樹さん(朝日新聞)

 小さな政府や、民間への移行、規制緩和という新自由主義的な旗印も、悩ましいところかもしれません。「身を切る改革で財源を満たす」という看板は、もはや説得力に欠けます。だってそれこそ、行財政改革で財源を生むと約束した民主党政権の失敗じゃないですか。国民は賢いので、同じ道は通らない。

 

 そんな維新の伸張には党外からの関心も高いところで、各紙で特集が組まれることも増えてきました。内容はくだらないものが多いですけれど、上記の引用箇所についてはいかがでしょうか。最後の一文を除けば、まさに直視すべき現状を言い表しているようにも思います。(この辺、先々週に書いたことと重複してしまう点はご容赦ください)

 こちらは菅野志桜里──かつては山尾志桜里の名前で民進党の政務調査会長も務め、男性問題で一度は離党した人です。日本の政治家にとっての致命傷は第一に金銭問題であり第二が女性問題というのが常ですが、男性問題で責を問われる政治家が出てくるあたり、亀の歩みではあっても政界の女性進出は進んでいるんだなと感じたことを覚えています。

 結局この人は離党後に再選、そこから立憲民主党に入ったかと思えば再び離党して国民民主党に入党するなど出入りの激しい人生を送ってきたわけですが、先の衆院選では立候補せずと、結局は党から距離が出来たのかも知れません。そして党から距離を置いた分だけ客観視できている、それが上記のコメントではないかと私には思えます。

 実際のところ、維新の会が「今」主張している政策は故・民主党が政権交代を成し遂げる前夜に唱えていたものに近いです。そうした方向性は有権者の期待を大いに集め、民主党は自民党を下野させました。ただ言うまでもなく民主党が有権者に信じさせていた夢が現実のものとなることはなく、似たようなことを唱えていた「みんなの党」が今の維新のように議席を増やすなんてこともあったわけです。

 結局「みんなの党」は消滅してしまいましたが、その理由は内部分裂によるものであって、決して政治的主張が支持を失ったからではありません。かつて民主党が唱え、みんなの党がその意思を引き継ぎ、今は維新が掲げている旗は、小泉純一郎の頃からずっと有権者の心を捉えて放さないものであり、賢くない国民は支持を続けるものでもあります。

 もし維新の会が国政でも与党になったなら、かつての民主党のように国民の失望を招き支持者を失っていくことでしょう。しかし実際に責任政党となるまでは、国民の期待を集め続けるであろうことが予測されます。小泉純一郎の構造改革も、民主党の行財政改革も維新の身を切る改革も、多くの国民は路線の間違いとは思っていません。ただ結果が伴わなかっただけであり、そうなった時に国民は新たな改革の担い手を探すだけです。

 維新の会が党内分裂や金銭問題を連発しなければ、今後も議席を伸ばしていく可能性は高いでしょう。そうしたときに他の政党がどういう行動を取るかは、大いに危惧されるところですね。特に国民民主は非自民・反共の同志として維新と組む姿勢を真っ先に見せていますけれど、選挙前に訴えてきた経済政策からすると距離はあるはず、しかし政策よりも改革姿勢の方が優先度は高そうです。これに続く政党が出るとなれば、与党の政策に累が及ぶこともあるかも知れません。

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