原発事故の2次被害防げ 安心できる育児環境が急務(産経新聞)
東京電力福島第1原発事故による被曝(ひばく)を恐れ、子供を屋外に出さないことや親の不安が子供に伝わることでの心理的影響を懸念する声が小児科医らから上がっている。原発事故がもたらした2次被害といえ、放射性物質(放射能)の実害以上の影響を受けないため、親が安心して子供を育てられる環境の確保が急務だ。
東日本大震災の被害に加え、放射線と風評被害にも直面している福島県郡山市。同市は医師会などと連携し、「郡山市震災後こどもの心のケアプロジェクト」を実施している。
◆運動発達遅延?
8月末の3日間、親子の室内遊び場「キドキド」などを運営するボーネルンド(東京都渋谷区)の協力を得て、約500平方メートルの広い室内遊び場を市の交流施設に設置した。
参加した父母からは「外遊びが大好きな年頃(1歳)。積極的に外遊びをさせたいが外に出られず困っていた。体を動かせる場は貴重」「子供のストレスを発散できる場所を作ってほしい。常設を希望」などの声が寄せられた。
プロジェクトマネジャーの小児科医、菊池信太郎医師によると、被曝を恐れ、子供の遊びが室内中心に変化したことで、(1)ゲームをしたり漫画を読んだりすることによる肩こりや筋肉のこわばり(2)運動不足で幼児の運動発達遅延の疑いやストレス増加-などが見られるという。
幼稚園児の体重が増加していないという報告もある。菊池医師が毎年5月に行う定期健康診断で、郡山市内の私立幼稚園児約30人の体重の伸びを比較したところ、一昨年から昨年にかけては平均2・4キロ増えたのに対し、昨年から今年にかけては平均1キロしか増えていなかった。
菊池医師は「被曝を恐れるあまり、震災後は一歩も屋外に出されることなく、生活している乳幼児がいる。十分な運動ができないことによる発育の遅れや影響が心配だ」。
福島の子供の甲状腺機能については他県の子供との有意な差は見られなかったようですが、こちらはどうでしょうか? 体重の伸びを比較したところ、昨年は平均2・4キロ増えたのに対し、今年にかけては平均1キロしか増えていなかったとのことです。わずか30人が対象と言うことでブレ幅も大きいと考えられますけれど、結構な差が出てしまいましたね。診断した医師は「震災後は一歩も屋外に出されることなく、生活している乳幼児がいる。十分な運動ができないことによる発育の遅れや影響が心配」とコメントしています。その辺は私も大いに憂慮するところですが、子供を一歩も外へ出すまいとしている親はどう思っているのでしょうか。
運動不足による発がんリスクの上昇幅は国立がん研究センターによると1.15~1.19倍だそうです。100ミリシーベルトの被曝でさえ癌リスクの上昇は最大限に見積もって+0.5%ですから、まぁ気にすべきがどちらかはいうまでもありません。しかるに、「健康のためなら死んでもかまわない」みたいなジョークを実践しようとでもいうのか、放射能を避けるためなら健康を損ねてもかまわないとばかりの行動をとる人が多いわけです。喫煙など生活習慣に起因する癌は良い癌、放射能に起因する癌は悪い癌、なんてことはないはずなのですが、放射「能」を避けるためには何を犠牲にしようとも厭わない感じの人がいるのは、ちょっと怖いです。
新型インフルエンザが世界的に流行した年は、日本中がインフルエンザ感染に注意を払ったせいか、まれに見るインフルエンザが「流行らない」年になりました。今後は徹底的な健康管理が行われるであろう福島ではむしろ疾病の早期発見で寿命が延びる可能性もありますが、まぁ長生きすればした分だけ癌になる人は増えるので、それも原発のせいにされることでしょう。しかるに逆に寿命を縮める要因もあって、たとえば被曝を恐れて一歩も外へ出してもらえないとか、そういう理不尽な生活を強いられる人が増えれば当然のように県民の健康状態は悪化するわけです。
ある種の活動家が説く「放射能の脅威」を固く信じ、その「教え」に沿って生きる人も少なくありません。この手の人々に同情的な人もまた少なくないのですが、しかしどうなんでしょう、信仰する宗教の教義に従って子供が医療措置を受けるのを阻む親と、信奉するジャーナリストの作文を真に受けて子供を室内に閉じ込めておく親に、それほど差があるようには思えないのです。どちらも個人の自由では済まされないところがあるのではないでしょうか。
私の親戚の縁者で新興宗教にはまって、当然のように家庭を崩壊させてしまった人がいます。その当人にも思うところはあったのでしょう。悩みもあったけれど、それを分かち合ってくれる家族に恵まれなかったのかもしれません。決して悪意で宗教にのめり込んだわけではない、あくまで善意で行動した結果だとは思います。そして「よかれと思って」私を含めた親戚一同を熱心に勧誘してもいました。全く相手にもされていないようでしたが、それでも当人は親戚一同を救うべく大真面目に布教活動に努めていたのです。
もっとも「相手にされていなかった」のは、私を含め彼女とは別のところで暮らしている人の場合です。彼女と一緒に暮らしている人は、そういうわけにもいきませんでした。彼女の旦那さんはもとより仕事で家を空けることが多かったのですが(この辺に奥さんが宗教にはまる要因があったのかも知れません)、その旦那の留守中に一人娘は母親に連れられ教団へ、半ば無理矢理入信させられ、結局のところ大学を中退することになってしまいました。まぁ迷惑な話だな、と思います。信仰の自由はあるけれど、やはり家族が巻き込まれるのを見ていると、本人の判断を尊重してもいられないのではないでしょうか。
俗に「放射能ママ」なんて呼ばれる人たちを見て私が感じるのは、上で触れた宗教にはまる親へのそれと同じものです。いかがわしい教えを信じるのも本人の勝手かもしれませんが、それで犠牲になるのは本人だけではありません。破壊されるのは家族でもあります。子供を守る、などと称して子供を振り回し、子供を拘束し、子供にトラウマを植え付けている人を見ると、やはり黙認してもいられないと思うわけです。
参考、Vol.303 放射能トラウマ - MRIC by 医療ガバナンス学会
坪倉医師は、健診や健康相談で、一人当たり30分の時間をかけて、生活の状況や心配事を丁寧に聴いています。これまで大勢から話を聴いて、原発事故による 最大の被害は、子供の放射能トラウマだと確信するようになったそうです。多くは、大人の放射能トラウマによる二次的放射能トラウマだそうです。年齢が低い ほどトラウマの程度が強い印象があるとのことです。女子高校生が将来子供を産めないと話しているということまで伝わってきます。さらに、鬱状態になった大 人がつらく当たって、子供に身体症状を伴うような深刻な影響が生じる事例が目に付くそうです。坪倉医師は、マスメディアの報道が、この地域に、放射能汚染 そのものを超える大きな害をもたらしていると感じています。
現在、居住が許されている地域の放射線量で何らかの身体的影響があるかといえば、このレベルで有意な健康被害が現れた例はなく、今回に限って前例のない影響が見られるとは考えにくいところです。絶対に安全かどうか誰もわからないじゃないか、と性懲りもなく繰り返す人もいますけれど、0でなければ危険というのなら北からミサイルが飛んでくる確率は0ではありませんし、通り魔に刺される可能性だって0ではありません。家の中にいても転んで頭を打って死ぬ確率は0ではありませんし、食中毒で死なないとも限りません。可能性が「0ではない」というだけで完璧に対策をとらねばならないというのなら、それこそ無限に軍事予算を積み上げたり、街中の至る所に監視カメラ網を張り巡らしたりする必要も出てきます。それはあまり、賢明とは言えないですよね。
まぁ、放射「能」だけは特別な人も多いのでしょう。何でもかんでも放射能のせい、鼻血が出るのも放射能、体重が増えないのも放射能、太っちゃったのも放射能、アルコール依存症の人が癌になったのも放射能のせい、煙草は気にせず吸い続けるけれど放射能で癌になるのは怖い…… もう勝手にしろよと思わないでもないのですが、それに振り回されるのは子供たちでもあります。本気で子供を守る「つもり」でいるのなら、そろそろ考えを改めねばならないはずです。震災から半年、混乱を言い訳にしてもいられない頃合いでしょう。
上述の新興宗教にのめり込んだ親戚は、今なお熱心な信者のままです。ただ我々と疎遠になっただけ、家族と離ればなれになっただけです(娘さんとは別居になりました)。何を言っても聞く耳持たず、信仰を捨てる気などさらさらなさそうなのですが、こういう人をどうしたらいいのでしょう? 正直、私にはどうすることもできませんでした(元々そんなに親しくもなかったのですが)。でも、放っておく訳にはいきません。ある種の「更正支援」「社会復帰支援」みたいなものが必要なのかな、とも思います。除染も結構ですけれど、放射能に怯えて右往左往して子供を振り回す親をどうにかする、そういう対策も行政には求められるのではないでしょうか。難しいことではありますが、事態は深刻です。心のケアなんて生ぬるいことでは足りません。








この点農家でも無いのに、農家に肩入れ気味にTPPに反対していた私も反省すべきところであります。勝手に他人を巻き込むと、その他人にとっては
迷惑かもしれない訳ですから。
戦後の反戦運動や反戦教育で原爆に関して
特にセンセーショナルに扱ってきたからなんじゃないかと思います。
その一方で戦中のファシズム体制など
根本的な部分の改善には至っていないように思えます。
もうそろそろ反戦運動や反戦教育の内容も考え直す必要があるのではないでしょうか。
何しろエセ科学批判を批判した人が、御用学者だの工作員だのと罵られた挙げ句、訴えるとまで脅される始末ですから始末に負えません。放射能の脅威なりカルトなり、いかがわしい代物とそうでないものを区別できるよう教育が必要なのでしょうけれど……
>amanojaku20さん
何であれ「子供」を引き合いに出すとポイントが高いのが日本ですからね。自分の主張を「子供」に代弁させたがっている親も多くて、まぁ輪をかけて子供には迷惑な話だと思います。
>tarakoさん
幼児が食べるのは親がよそった分だけですので、過食になるケースは少ないのではないでしょうか。なお勘違いされているようですが、体重減少が悪いのではなく、従来のケースに比して大きな「差」が生じていることが問題なのです。
>ストレスがあるという主張事態に、客観的な医学的証拠はあるのでしょうか?
これには、開いた口がふさがりません。もしtarakoさんにお子さんがいるのなら、あるいはできたなら、お子さんをずっと室内に監禁して試してみてはいかがでしょう? 近所の人に通報されても責任はとれませんけれど。
>SCさん
とかく日本の戦後教育は、自国民の「被害」の部分ばかりに傾斜しているんですよね。恐怖の対象として原爆はあるけれど、それを客観的に見る目までは養われていないのでしょう。
信頼性の高い機関や現場からかなり近い場所を取材してきた人が拾ってきたデータを信じずして、原発から60キロ地点の場所を取材して、汚染されている、危険だなどと恐怖を撒き散らす山本太郎を信じる人が居る訳ですから、迷信とか先入観とか思い込みとか言うのは放射能よりも怖いですね。
今の日本人は、放射能が「資源」であることに気づいていないように思います。放射能は円ねるぎーなので、それ自体価値があるのです。コントロールさえすれば役に立つものです。そのための継続的な努力こそが求められるべきであると考えます。
新興宗教にハマり込む人々の特徴に当てはまるとなると、余計にそう感じます。
一方で、ご指摘の人たちを「更生支援」するために、同じやり方で「否定や逆の知識の刷り込み」であるならば、非常に危険だなぁと思います。為政者の独裁を肯定してしまい、民主的なやり方の否定になってしまうおそれは避けたいです。原子力村ペンタゴン(政界・官僚・財界・学者・マスコミ)を否定するあまり、第二の村を作ってはなりません。
また、この人たちも、電力があるおかげで国力に見合う恩恵を受けてきたり、直接や間接を問わず仕事などを通して受益が十分にあった強者であることを思い出してもらわないといけないですね。
どちらにしても、知識や教育・教養だと思います。原発派vs.反原発派に科学だけでは解は示せない。科学技術が不確実性を伴った見解しか出せないにもかかわらず、社会的な意思決定が求められることがあることを知らないといけないでしょう。
NHK 教育の白熱教室JAPAN 大阪大学 第2回(25分あたりからがミソかな)
再放送:11月13日(日)AM0:20-1:20 NHK Eテレ(教育)
なんてのはどうでしょうか?
#あぁ、やっぱり自分も「村」に汚染されてるのかなぁ…
とても共感したので書き込みます。
こちらは東北在住で、福島原発から80km圏に住んでいます。
私自身つい先日まで、自ら購入した線量計で、
我が子の学校や近所の公園などをウロウロ測り回る「放射能パパ」でした。
けれど、最近では無意味なので線量計を持ち歩くのをやめました。
なぜ無意味と思うかは、こちらの記事と全く同じ考えからです。
その一方で、私の地元の計測仲間の中には、
“あっちの世界”に行ってしまう人も少なくありません。
放射線の恐怖に支配されてしまうかどうかは、
ここに書かれている通り、新興宗教にハマるかどうかと同じです。
この点はその人が「社会性を有するかどうか」と同義に思えます。
世の中との接点の少ない人ほど、
自分の頭で考えるよりも第三者の意見に支配されてしまいます。
そして、そんな自分に疑問を感じることすら出来なくなってしまうんです。
そーゆー人達に何を言っても無駄です。だって、それが本質なんですから。
環境、生い立ち、知能、健康状態、生理機能...そして生き方...
他人様のことを嘆いても仕方ありませんが、
少なくとも私は、妻と子に「不安」を植えつける愚行はやめます。
夫として父親として、『前向きな生き方』を示して行くのが私の努めですからね!^^
長文失礼しました。