非国民通信

ノーモア・コイズミ

財政の引き締めばかりが好まれますが、財務省の引き締めの方はいかがでしょう

2018-05-06 22:59:54 | 政治

減給理由は「役所に迷惑」麻生太郎財務相 「セクハラ罪という罪はない」(産経新聞)

 麻生太郎財務相は4日、女性記者へのセクハラを報じられ財務事務次官を辞任した福田淳一氏について「役所に迷惑を掛けたとか品位を傷つけたとかいろんな表現があるが、(そういう理由で)処分した」と述べた。マニラでの記者会見で語った。

 セクハラ行為を認定した上で減給とした財務省の対応とは食い違う説明になる。麻生氏は「『セクハラ罪』という罪はない。殺人とか強制わいせつとは違う」とも発言した。

 その上で、福田氏がセクハラを否定していることを踏まえ「(福田氏の)人権を考えないといけない。言い分を聞かないと公平を欠く」と、これまでの主張を繰り返した。

 

 産経新聞なら独自に政府関係者を擁護する記事に仕立て上げることを読者から期待されているように思うのですが、この件は流石に無理があるのでしょうか、共同配信記事がそのまま掲載されています。曰く「セクハラ罪という罪はない」のだとか。まぁ、そういう罪状は現存しないのかも知れませんね。法律の隙間を狙った「節税」行為や危険ドラッグの売買が何ら問題のない行為であると考えられるのなら、麻生の言うことにも一理あります。

 「(福田氏の)~言い分を聞かないと公平を欠く」と、これまでの主張を繰り返したとも伝えられるところですが、問題が政局になってから結構な日数が経っているのは周知のことです。にもかかわらず、言い分とやらは聞けていないのでしょうか。今なお「言い分を聞かないと公平を欠く」と言い続けて判断を保留にしようとするのなら、疑われるのは福田氏を通り越して財務省トップの怠業の方になりそうなものです。

 ともあれ麻生大臣の語るところでは、セクハラ案件については事実関係を把握できていないことになります。しかし「役所に迷惑を掛けたとか品位を傷つけたとか~(そういう理由で)処分した」わけです。要するに財務省トップとして、しかるべく調査できていないけれど、野党やメディアがアレコレうるさいのでトカゲのしっぽ切りを計った、と言うことになるでしょうか。やはり仕事ぶりが疑われるところです。

 「説明の付かないカネ」の問題で失脚した政治家は枚挙にいとまがありませんが、そうした人々が法律に触れる行為をしていたかと言えば、大半は違います。小沢一郎なんて強制起訴まで行きましたけれど、法律的には無罪でした。では受け取った金が「シロ」かと言えば、ほとんどの有権者にとっては限りなく黒に近いグレーでした。政治の中枢にいられるかどうかは、刑事罰の基準とは違います。刑法に触れなければ「シャバ」にはいられますが、政治の舞台は事情が異なるのです。

 財務省でも末端のヒラ職員であれば事情は変わってくるところもあるのでしょうけれど、事務次官ともなれば国政への影響力も小さくありません。ましてや選挙によってふるい落とされるものでもないとなれば、誰かが厳しい目を向ける必要があります。果たして財務省のトップは身内を甘やかしたいのか、それとも引き締めを計りたいのか、どちらなのでしょうね。

 前々から書いてきたことですが、安倍内閣は「緩い」内閣です。強面の派閥のボスが党内に絶えず目を光らせ、野党に攻撃材料をプレゼントする愚か者は即座に切り捨てるような、そんな強権的な組織とは対極にあります。安倍は麻生をトカゲのしっぽには出来ないだろうとも書きましたが、今回のような発言が続いてもその辺は変わらないのだろうな、と。だからこそ、似たような放言、妄言も続くわけです。

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