終わってみれば・・・・・なるほどね。
いかにも、宇良(うら)らしい、取り口でした。
今日は、12時35分過ぎの出番。
この時刻の、土俵まわりは、こんなガラガラ。
ソレは、九州場所だから、ではなくて、両国国技館でも、同じようなもの。
なもんで・・・・明らかに、宇良の熱烈ファンと想われる、中年の女性2人が、一番前の桟敷席に陣取って、三段目の土俵を、観続けていた。
この時間は、もう、実態は、全席、自由席。
だから・・・・一番前に座っても、文句言われない、その席の券、持ってる人、午後4時過ぎないと、大概、来ないからね。
宇良の取り組みになった途端、バッグから、カメラ取り出し、撮る、撮る。
終わった後、「ねえ、ちゃんと、撮れてた?」と、はしゃいで、確認してました。
カメラマン、3人。直前に来て、しっかり撮って、去っていった。
また、昨日、「グッディ!」というワイドショーの、相撲無知のコメンテーターが、、したり顔で、クチにしていたが、
「今場所は、稀勢の里の取り組みの時も、座布団、土俵の上に、舞いませんでしたからねえ。みんな、おとなしく、最期の取り組みまで、観てますもんねえ」と。
バ~カ。
九州の、この会場では、桟敷席も含め、全部、座布団、縫いつけてあって、飛ばせないんだよお!
ド・シロートの、したり顔には、困りもんです。
さて、左側が、宇良。右ひざに巻きつけたサポーターは、依然として、付けたまま。
右側が、まだ18歳の徳田。長身、190センチ。宇良より、18センチ、高い。
体重は、135と、136キログラム。ほぼ同じ、
この身長差を、慎重さを匂わせながら、どう、宇良が、しのぎ、戦うか・・・・・・。
徳田。組んで、良し。張っても、良しの、良い力士だけに・・・・。
両者、立ち合い。
宇良。いきなり、素早く、徳田のフトコロにもぐ込み、徳田の右足を取って、かつぎ上げるようにして、一気に土俵下に落とした!
決まり手は、「足取り」。
土俵下で、腕を振って、悔しがる仕草を見せた、徳田。
やられたあ! と、いう気持ちか・・・・・
これで、宇良。3勝目。
明日は、休みのはず。
にしても・・・・傾向と対策。
ばっちり、決まったなあ。大成功と、言って良いでしょう。
いつも、取り口、早くて、今日も、うまく撮れず・
まあ、夕方くらいに、動画で、誰かが、アップしてくれているはずです。
花道を引き揚げて歩く時、宇良。
「足取り」決まって、足どり、も軽く・・・・・♪ 宇良ら、うらら、うらうらよ
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取り組み後の、カコミ取材で
「まずは、自分の相撲が、取れて良かったです」
これで、プロ入りしてから、「足取り」で勝ったのは、都合、6度目。
相手力士への、傾向と対策については、決して言わず、明かさない。
体重は、意識して、増やし、筋力も同時に付けてきてはいるものの、身長は172センチと、やはり、力士としては、小柄。
その点を、上位のガタイの大きい力士に対して、どう戦い、そして、勝ち上がって、いけるか 。
「プロに入ってからは、ず~っと、試行錯誤しながら、相撲、取ってます」
「おそらく、相撲辞めて、引退するときまで、試行錯誤するしか。無いんじゃないか・・・・そう、思います」
「ソレは、今に限ったことじゃありません」
「今日の決まり手にしても、うまく、決められたから良いですけど、自分は、必ず成功するタイプじゃないですし・・・」
「毎日、考えて、やっていることは言えませんけど」
「ともかく、今日は勝ったから、良かったです」
右ひざや、右足の状態、さらに、サポーターこそしてないが、左ひざや、足首、腰、については、堅くクチを閉ざす。
「・・・・話したくないですし、申し訳ないですけど、話せません」
取り口に、異変は感じられないが、千代田区にある、定期的に通院している、大型総合病院の、リハビリ担当のトレーナーが言うには、再び、反りワザなどで、両ひざや、足首などに急激な負荷がかかった場合、何かの拍子で、再び、ブチッ!と、筋や、その周辺が、切断される可能性は、捨て切れないと、言っていた。
そのため、マスコミが期待する、反りワザ、土俵際の魔術師は・・・・・封印していると見る。
どのようにして、「とりあえず」治るまで、丸1年もの大ケガから、復帰した、小兵(こひょう)が、再び、よみがえるか?
ヘタすると、以前、この一年間に、稽古も出来ない間に、取材して、記事化したが、舞の海周平の、二の枚になりかねない。
慎重に、慎重過ぎても良いくらいに、一歩また一歩と、歩んでいる、宇良。
もう少し、見詰めていきたい。
明日、宇良。休みです