期末考査の終わった娘は、毎日、まったり過ごしている。
英語だけは学校の宿題が毎日あるので、シコシコやっているが、
あとは予習も復習もあったもんではなく、のたーとTVを観て、
マンガを読んで、年賀状のイラストを描いて、という感じだ。
今度の日曜日は、仲良し数人で繁華街へ遊びに行く計画も既にある。
学校もテスト以降は毎日午前だけの授業になった。
お弁当が要らないので私はラクだが、
昼には必ず娘が帰ってくるので、昼食の支度が必要だし、
昼のNHKラジオ『まいにちフランス語』を聞きそびれるしで、
私の調子が狂って仕方がない。
ともあれ、明日は合唱コンクール、じゃない賛美歌コンクールがあり、
あとは土曜日に大掃除と終業礼拝があって、二学期は終わりだ。
そういう日常なので、娘の顔つきは、今、
いつにもまして、マヌケになったように見える。
「中だるみ」を絵に描いたらこうなる、という顔だと私には思える。
だが、こんなユルんだ顔しかしていないのに、
学校では彼女は、意外と、そうとも思われていないらしい。
というのは、先日、いつも仲良しの友人のひとりが、恐縮しきった様子で、
「あの、・・・なんか、・・・ごめん、ほんとに」
と謝ってきたそうで、娘は面くらい、
「えっ。どうしたの?何かあった??」
と尋ねたら、友達は、
「えっっ。だって、みーちゃん、怒った顔してるみたいだから、
私、何かして、悪かったのかなあと思って」
と言ったそうだ。
また別の日に別の友人も、
「ごめんね、みーちゃん。私何か、気に触ること言ったんよね?」
と困ったように尋ねて来たそうで、そのときも、
「え~!!どうして!?何もないよ、どうしてどうして!?」
と娘のほうがビックリしたそうだ。
何をやったか全然わからないのに自分から謝る、
という友人たちも、揃いも揃って性格良すぎだと思うのだが、
無意識のうちに仏頂面から怒りオーラを放射していた娘、
というのは、一体全体、何なのか。
考えてみると、娘は、およそ、愛想の良い人間ではない。
体もタテヨコ大きいし、態度もデカいし、そのくせ人見知りで、
それがムっとして押し黙っていると変な迫力があり、
周囲は、彼女が不機嫌である、と考えるようだ。
私は親だから、彼女が仮に本当に不機嫌でも、構うこたないが、
友人たちは、自分が原因なら謝罪するなり誤解を解くなりして
心地よい関係に戻らなくてはと気遣ってくれるのだ。
ああ、娘は、なんて大人びた友人たちに恵まれていることか(T.T)。
そういえば、そうだった、昔も、あった。
娘が2歳のとき、神戸で、某ヤマハの音楽教室に入れたら、
隣の席になった、初対面の同い年の女の子が、大きな声で言ったのだ、
「ママ、この子、怒っとぉ!」
その子のママが、とても慌てて、
「これ!やめなさい!これっ!」
と即座に仰ったのだが、あのお母さんの狼狽ぶりから言って、
娘は、きっと、オトナが見ても、
その時既に「怒り顔」の持ち主であったに違いない。
うぅむ。
これはヌけていたのはワタクシのほうだったか。
今は優しいお友達がいてくれるからいいが、もしかしてキミ、
今まで、まわりの人に対して、あまりに申し訳ない顔をしていたのではないか。
それ、早くなおさないと、このままだと、将来、エラいめにあうんじゃ?
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