転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



Do not restore

昨日のNHKニュースでも報道されていたが、
「世界最悪」の修復キリスト画に集まる賛否両論の声(AFPBB News)
『スペインの教会にあるキリスト絵画を善意で修復し、オリジナルとは似ても似つかぬものとなってしまったことで、「世界最悪の絵画修復」とやゆされている80歳女性、セシリア・ヒメネス(Cecilia Gimenez)さんが、世界的に話題の人となっている。』

やはり素人は怖い。
巧まずして、人類の進化の途中を描いてしまったか、
という出来映えだと私も思うのだが、
ヒメネスさんご本人の評価はどうなのだろう。
これは、我ながら会心の作品、だったのか?
80歳過ぎて世界の寵児になれるとは、人生ってわからないものだ。

この修復画が既にTシャツになっていた、というのには笑った。
http://lockerz.com/s/237751619
更に、「世界最悪の絵画修復」と非難が集中する一方で、
オリジナル復元に反対する運動(笑)も結構盛り上がっており、
こっちはこっちで、ちゃんとバナーまで制作されているそうだ。
http://neweccehomo.tumblr.com/post/30044251919
どなたもこなたも、仕事、はやっっ。

追記:Tシャツどころぢゃなかった。みんなヒメネスさんに夢中。
A Star Is Born: Internet Loves Disfigured Jesus Fresco(Hyperallergic)

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ピアノ協奏曲第1番ホ短調

『ピアノの森』22巻を読んで、転夫ころもんから質問があった。
「本選のショパンのピアノ協奏曲っつーのは、1番弾くほうが偉いわけ?」
なるほど、そのように見える設定だ、『ピアノの森』は(笑)。
確かに、ショパンの協奏曲の1番と2番を較べた場合、
コンクールなら一般的に、1番のほうが「演奏効果のあがる」曲で、
「弾ける」ことを審査員に印象づけたい出場者の場合、
大抵こちらを選ぶことになるのだろう、と私も感じている。
内容的には2番のほうが、コンクールを受けるような若い人たちには
気持ちを合わせやすい面が多々あるのではないかと思うのだが、
演奏内容をもって2番で勝負するのは、ひとつの賭けなのかもしれない。

転妻「でも2番を弾くから不利ってことはないよ。1番を弾く人が多い中で、
 かえって目立つから良い、という戦略もあるし。
 それに本当に巧かったら1番も2番も関係ないよ。弾き手次第だよ。
 ダン・タイ・ソンだって、2番を弾いて優勝しているんだし」
転夫「ポゴレリチは、どっち弾いたん?」
転妻「…………」
転夫「あっ、そうか、弾いとらんのか!落ちたんよね!ごめん!!」

いいんだよ別に。
そんな、入試スベったみたいに、気をつかってくれなくても……。

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