転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



うちでは長らく、娘には決まった「小遣い」というものがなかった。
なぜなら、娘はお金の要るような趣味を持たなかったからだ。
娘は基本的に、小さな世界で生きており、
好きなのは絵を描くことで、紙は家にあるもので満足していたし、
画材は、入学祝いに貰ったり、親切な先輩が譲って下さったりして、
充分に足りていた。

娘の着るものや食べるもの、勉強の本や文房具などは、
当然のことながら、すべて親のほうで払っていて、
書籍に関しては主人が寛大なのでこれまた大抵買ってやっていた。
例外的に、「日曜は友達と映画観る。お昼はマック」などのとき、
1000円~2000円くらいの間で、目的に応じて渡していた。

しかし、中3も終わりの今、娘は月決めのお小遣いが欲しくなった。
絵画教室の帰りにBOOK-OFFに行ってコミック本を物色したり、
昨年あたりからハマった西川貴教のCDやDVDを買ったりするのに、
親に頼んでそのぶんの代金が貰えたときに買う、というのではなくて、
お小遣いの範囲でやりくりしたり、何ヶ月か頑張って目標額まで貯める、
という具合に自分でやって行こうと考えるようになったのだ。

今時の、高校1年生のお小遣いと言ったら月額いくらが普通なのだろう。
私自身が高校生だった30年ほど前に、貰っていたのは、確か月額3000円で、
途中、成績が上がったとき、別に私は頼まなかったのに、
親のほうで5000円に増額してくれた。
私は極端な浪費癖はなかったが、全く計画性もなく、
前借りなどしないかわりに、あるだけ使い、貯金など全然しなかった。
使い途はレコードと書籍・雑誌が大半だったと思う。

ということで、ちょっとネットで検索してみた。
『高校生 小遣い 月額』

出てきた答えは、5000円から10000円あたりが普通のようで、
昔と違うのは、「携帯電話の支払を小遣いに含むかどうか」
という点であるようだった。
娘の場合、携帯は通話とメールしかしないので使用料は安く、
主人の口座から家族全員の代金が月々、引き落とされている。
なので、現状であれば娘は自分で携帯の支払はしないから、
小遣いは月5000円前後もあれば、良かろう、と私は判断した。

よし。4月から毎月5000円渡すから、その範囲でやりなさい。
と言ったら、娘はとても喜んだ。そして言った。
「わ~い。毎月2000円は貯金しよう♪五ヶ月で1万円になるよね?
ご利用は計画的に♪」

うむ。九九は、出来ているようだった。
貯めるだなんて、私の娘にしては、えらく堅実だなと感心してしまった。
計画的なご利用が本当にできるのかどうか知らんが。

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