某1氏の話
昨日、結構久しぶりに会社に出たら、
同僚カナダ人某1氏が、なんの話か知らないが
「僕は、家族との絆もペットとの絆も強くない。なにものにも捕らわれずに生きている」
みたいなことを、休憩時に同僚たちと語っていた。
私「自由で良いじゃないですか」
某1「うん。とてもNiceだと自分で思っている」
私「でもアナタは、お酒との絆だけが大変強いですね」
某1「違いない。ふっ……」
今年は、コロナ禍のためにうちの社では警戒厳重になり、
オフィスごとの歓送迎会や忘年会は勿論のこと、
オフに同僚同士で飲むことも禁じられている。
会社としてクラスター発生などを起こしたら困るからだ。
酒飲みの某1氏は、その制約のせいで、最近は後ろ姿に哀愁が漂うようになった。
先月だったか、彼が病欠したとき、マネジャーまで、
「飲み会禁止で、メンタルがダウンしてるんでしょうねぇ」
と真面目に言っていた。
某2氏の話
同じくカナダ人同僚の某2氏は、やはりコロナ禍に帰国もままならない身の上だが、
故国の家族や友人とはオンラインで会っているからいいよ、
と言い、いつ顔を見ても、感心するほど体調も情緒も安定している。
彼も酒は強い筈だが、宴会ロスに悩んではいないのだろうか。
案外、ガールフレンドがいたりして?知らんけど(^_^;。
そんな某2氏、私が村の神社の祭りで忙しかったと言ったときだけは、
ふと表情を曇らせた。
某2「祭って、もしかして、ポータブル・シュラインを担いで
ワッショイワッショイのrallying cryの、あれ……?」
私「そうそう、その『御神輿』は余興ですけどもね、
秋祭に、よくやりますね」
某2「あれは、本当に、つらかった……」
某2氏はうなだれていた。
彼は若くて体の大きなガイジンさんなので、
去年、地域の祭のとき、地元の人たちから声をかけられ、
よくわからぬまま駆り出されて、つんつるてんのハッピを着せられ、
神輿を担がされたそうだ。
重くて、いつ終わるのか不明で、暑くて、torture(拷問)であった、と。
私「うちの地域では、村のあちこちに小さい神社があって、
9月から10月は、毎週末、どこかが祭をやっていますよ。
私は20カ所以上、ヘルプに行きました」
某2氏はこれを聞くと、小さく、Oh, no……と呟いた。
本当に大変だったんだねヨシコ、
……と私をねぎらった彼は、何か勘違いをしていそうだった。
想像しただけでオモロいから、訂正せんかったけどもよ。
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