転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



6月は結局、まがりなりにも「休日」と呼べる日が4日あった。
その4日のうち2日は、実は東京に行った(爆)。
あらしちゃん(松緑)の『名月八幡祭』がどうしても観たかったのだ。
観たいという意欲が枯渇していないということは、
私はまだ疲弊しきってはいないと思って良いらしかった。
何より、これを逃したら私は一生後悔する、と思ったので決行した。

始発で出て歌舞伎座の昼の部を観て、終わってからホテルに直行、
その日の午後5時頃から翌朝9時まで、自室でひとりきり、ただただ爆睡した。
夜9時頃に一度目覚めて時計を見たとき、
今、仮に何か急を告げる電話がかかってきたとしても、
もう最終の新幹線が出てしまったのだから、何もできることはない!
と思ったときの、解放感と言ったら、なかった(爆)。
家から何か言って来ようと、会社から呼び出されようと、
私は広島から800キロも離れたところにいるのだから、応じることは不可能だ。
つまり、少なくとも明日の始発までは、ここで寝ていて良いのだ……!!
そう思って、心置きなく私は寝直した。久しく無かった、天国だった。
そして翌日もう一度、歌舞伎座昼の部を観て、夜、広島に戻って来た。
有り難いことに、結果として一泊二日の間、何も変わったことは起こらなかった。

観劇の感想もいずれ書きたいが、書く機会があるかどうか。
ともあれ結論は、「観ておいて本当に本当に本当に良かった!!!」。
あらしちゃんの演じる新助は、私の好む「マザコン芸」に通じるものがあり、
更にあらしちゃんの日記で彼が『オペラ座の怪人』に思い入れしているのを読み、
私の中で、なるほど、そういう線かと腑に落ちるものがあった。
これが理由で私は松緑に強く心惹かれているのだな、と……。

と、その話はまたいずれ書きたいが(って、だから、いつ(^_^;)、
困ったことは重なるもので、先週、勤務先の会社のほうに急な事情ができて、
7月と8月、本来の週3回の昼間の勤務に加えて、週2回18時以降も出てくれないか、
とマネジャーから言われ、正直なところお断りしたかったのだが、
私もまたいつどのような理由で、会社に助けて貰うようになるかもしれない、
と思い直し、主人の了解も得たうえで、お引き受けした。
これにより、実質フルタイム同然の日が週に2日できた(汗)。
勿論、そのぶん収入が増えるのだから待遇に文句はないのだが、
早く早く自由時間が欲しい!今月を乗り切れば、きっと!!
と6月じゅう切実に願い続けた挙げ句がコレか……、
と思うと、何かもう、すべてを諦めて笑うしかない心境になった。

更に、両親の通院介助や、ケアマネジャーとの面談、等々、
介護関係の用事が毎週数回は入り、そのたびに山奥の実家まで行かねばならず、
「迷惑をかけてすまんね」
と両親はその都度言うのだが、その通りだ、私は本当に迷惑している(爆)。
今週金曜午前にしても、せめて休息しようと、
ピアノのレッスンをキャンセルして空けておいたつもりだったのに、
訪問リハビリの説明を母が受けるので立ち会って欲しいとケアマネさんから言われ、
またぞろ朝から実家に出向かなくてはならなくなった。
金曜は昼12時半から午後6時半までの勤務だ。
午前中に実家に行ったら、どうしたってタクシーで市街地に戻って来なければ
出勤時間に間に合わないではないか。
こう度重なると、往復に要する時間と費用が度を超した負担だと感じるので、
両親にはそろそろ、市街地の有料老人ホームに移ってきて貰おうと思い、
今、具体的に3件ほど検討している。
両親は住み慣れた家を離れるのは気が進まない的なことを言っていたが、
そう言うから、少なくともこの5年くらいは待っていたのだ。
もう限界だ(--#)。

しかし、老人ホームを選ぶには実際に下見や見学に行かねばならず、
今の私にはその時間が容易に取れない。
普段の私にあるのは、用事と用事の間の15分とか30分とかの空き時間だけだ。
施設見学は往復の時間も含めたらどうしたって数時間は要るだろう。
と言って、例えば一ヶ月に4回しかない休日を、
歌舞伎座往復と老人ホーム見学で消費したら、
私の休める日は月に1日だけになってしまう(爆)。
いや、だから、そういう人間は歌舞伎座に行くなって話か(爆爆)。
最近、私は寝る前などに手帳を開いて、次はいつ休めそうかを考え、
その日まで何日頑張れば良いかを数えて、楽しみにするようになった。
予定の書いていない空白の日は、7月分もこのあと4回のみだ。
なんとか死守したいものだ。
「どこでもドア」と「タイムマシン」があれば、人生の大半の問題は解決できる、
といつぞや友人が言っていたが、本当だな(笑)。

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