転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



娘の受ける大学の受験料を支払いに、朝から行って来た。
学校の面談で志願先がだいたい決まった夏休み以来、
手続き関係は全部、娘が勝手にやって来たのだが、
さすがに支払いだけは、本人のお小遣いなどとは桁の違う金額だし、
私が扱わないと話にならないということで、出かけた。

銀行からの入金も勿論可能なのだが、私の受験生時代には全然なかった、
「コンビニで入金する」というのを、このたび初めて試してみた。
願書請求の『テレメール』と同じく、支払いサイトのほうも、
全国の学校を統括する『E-支払いサービス』というのが今はあって、
ここで必要情報を入力し、予約番号みたいなものを貰って、
コンビニでそれを申告して支払いをする、という、
チケット類をネット予約で買うときと、基本的には同じ段取りになっていた。
確かに、パソコンか携帯さえあれば、複数受験校の手続きがまとめて出来るし、
支払って帰宅したらもう、「入金確認」のメールが来ていて、
なかなか安心感が得られて良い、…ような気がした(^_^;。

大昔に私が受験生だった頃は、こういう手続きは誰がしてくれたのだろう。
入学金以後のことは、父が「払いに行っといたからね」と
家で言っていたのを覚えているのだが、
不思議なことに受験料に関しては、私の記憶は完全に空白だ。
コンビニ入金などあり得なかったし、うちの村にある金融機関は、
郵便局と農協だけだったから、銀行支払いとなると、
父が仕事の昼休み中にでも、車で市街地の支店まで出かけて、
手続きして来てくれたのではないかと思う。

それにつけても、あのときの私の受験イベントは無茶苦茶だった(^_^;。
家族は誰も東京などろくに行ったことがなかったし、
ネットで検索すれば欲しい情報が手に入るという時代でもなかったので、
担任の先生から伺った、ご子息の都内受験のときの経験談を頼りに、
「東京駅に着いたら、国鉄(←まだJRではなかった)在来線の橙色の中央線に乗る。
黄色の各停は途中までしか行かないから乗ってもダメ、
橙色でも『特別快速』は国分寺にとまらないから注意(←当時は停車しなかった)」
などとメモにびっしり書いて、母とふたりで出かけたのだ。

とんちんかんだった我々は、ホテルは受験校より西のほうに決めてしまい、
下見もしておらず、入試当日は朝のラッシュに巻き込まれてシヌ思いをした。
オマケに、二校目入試の朝起きてみたら、東京なのに雪が積もっていて、
列車はいっそうの大混乱になっていたりもした。
その翌日に控えていた三校目のためには、
ホテルを移動しなくてはならなかったので(なんでそんな予定にしたのか(^_^;)、
雪の朝、母と私は宿泊手荷物のすべてを持ってチェックアウトし、
母曰く「終戦後の省線みたいやった」ラッシュの国電に乗ったが、
私は、途中で危うく、荷物とも母とも、はぐれそうになったものだった。
おのぼりさんの我々にとって、全然知らない駅や路線だったし、
携帯電話の無かった頃だから、あそこでお互いを見失っていたら、
そのあと落ち合うのはかなり難しかったかもしれない。

さすがに今回の娘の場合、このテの珍道中には、ならないだろうな(^_^;。

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