転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



『面白い恋人』の記事をあれからいくつか検索して読んでみたら、
吉本興業は今年2月に『面白い恋人』で特許庁に商標出願をし、拒絶されていた、
という経緯があったことがわかった。
つまりこの一件があってからの吉本側は、商標権侵害は承知の上で、
なおも『面白い恋人』の製造販売を続けていたわけだ。

「面白い恋人」が商標権侵害(時事ドットコム)

しかしそれにしても、この商標権侵害だって勿論よくはないのだが、
今回『白い恋人』側から提訴されるに至った直接の理由は、
そもそも吉本側がこういう商標出願などという動きをしたからではないのか
という気がしてならない。……まあ、ただの私の想像なのだが。
『面白い恋人』を正式に商標として認めさせたい、という吉本側の意思表示がなければ、
『白い恋人』の石屋製菓だって、そこまで危機感を強めなかったのではないかと思うのだ。

『白い恋人』は、30年以上も前から世の中が認めるポピュラーなお土産菓子だったし、
だからこそ皆、それを踏まえたものとして『面白い恋人』の登場に笑った。
もしもこれが、パロディとして限られた範囲で支持されただけだったら、
石屋製菓としては、決して大歓迎とは言わないまでも、
表だって目くじらを立てることはなかったかもしれない。
それが、パクリのくせに予想以上に有名になってしまったこと(!)と、
更に商標出願などやり始めて、
「乗っからせてもろてますぅ(^^ゞ」では済まない態度が見えてきたこととで、
石屋製菓も自分たちの商標を積極的に守るため、訴訟に踏み切ったのではないか。

吉本興業は関西ノリで
「ま、カタいこと言わんと」「ケチケチしなはんなや」
と思っていただろうか?
だが吉本だって、それなりの権利意識は以前から結構ちゃんと持っていて、
某出会い喫茶のロゴが、自分たちの「京橋花月」に酷似していると言って提訴した、
という一件が、2年ほど前にあったのだ。
吉本興業、出会い喫茶を提訴 「京橋花月」にロゴ酷似(よんななニュース)2009/12/15)
自分の創り出したものを、ことわりもなく取って行こうとする者が現れたら、非常に不愉快、
というのは、誰しも同じことなのだ。
ましてや、後発なのに商標出願などして、あわよくば自分たちも本家になろう、
などという行動に出られては、見過ごすことなどできないと考えるのも当然だろう。
「石屋製菓は大人げない」とか「シャレが通じない」なんて、
一方的に言うわけにはいかない話だと思うよ、これは(^_^;。

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