転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



高2の娘が、学校の上履きを新調した。
高校部に進学して以来、初めてのことだ。

懇談会などで学校に行ったときに注意して靴箱を見たらわかることだが、
娘の学校の生徒たちの上履きは、概ね、悲惨な有様だ。
中学部も高校部も、入学のときには全員、新規に購入しているのだが、
それ以後、毎週持ち帰って洗って来るなどという女の子はマレで、
大抵は、夏休みなどの長期休暇にならない限り、学校に置いたままだ。
また、仮によく洗っていても、破れたところを繕ったりまではしないし、
紐を取り替えるなどの習慣もあるわけがなく、
誰の靴も、来る日も来る日も学校で履いて酷使され、ぼろぼろになっている。

娘やその友人たちの話、およびお母様がたの情報によると、
彼女らにとっては、そのボロった靴が、またなんとも履きやすいのだそうだ。
くにゃくにゃしていて、自分の足のカタチや歩き方に添った減り方をしていて、
すんなりと足が入り、体の一部のように(^_^;馴染んで、具合が良い。
その点、新品の靴では、硬くて言うことをきかないから、こうは行かない、と。
確かに、新しい靴をおろしたときの窮屈さは、私も身に覚えがあるが、
ともあれそういうわけで、彼女らは上履きを買い換えることには、大変消極的だ。

しかし先日、文化祭(11月5日(土)6日(日))を前にして、
とうとう、娘のクラスでは、担任の先生から娘たちにお話があった。
「この機会に、上履きが傷んでいる人は買い換えなさい」と。
そりゃそうだろう、文化祭と言えば一般公開だから、
A女子中を志願する小学生や、その保護者の方々、地域の方々、
などなど、学校外の多くの方が教室の中にまで入って来られる。
そうした先入観のない皆様に、あの上履きを見られるのは、
先生方だっていたたまれまい。
「質素倹約が美徳」では説明のつかない荒廃した雰囲気が、
あの上履きたちには、ある。

それで娘は、文化祭前日、学校の売店に上履きを買いに行った。
そうしたら。
娘の履けるサイズ(23.5または24.0)は、もう、一足も残っていなかった
恐らく、同じお話がほかのクラスでもあったのだろう、
生徒達は一斉に上履きを買いに走ったようだった。
「も~、先生がこんな直前に、いっぺんに言うからだよ~」
と娘はぶつぶつ言いながら、しかしもうどうしようもなく、
それまでの上履きのままで文化祭に突入した。

案の定、娘の上履きは文化祭が始まった途端に限界に達し、片方の靴紐が切れた。
ああ、なんとふきつな、いや、ふけつな!
娘は文化祭の間じゅう、片方の足から靴紐をぶらぶらさせたまま、
クラスの演しもの『おばけやしき』で、
「うぉおおおお~!!」と吠えるオバケ役を務めた。

文化祭の代休が明けた、今週火曜日、娘はついに売店で新しい上履きを手に入れた。
帰ってきて、家の下駄箱を開いて、靴の袋をしまおうとしながら、
転娘「スペースがもうないね~。入れておけんよ~」
転妻「新しい上履きか?」
転娘「いや、買ったヤツはもう学校においてきた。これは古い方(^_^;」
転妻「んなもの、取っておかずに捨てとけよ!靴箱狭いのに、入れんでいい!」
というやりとりをした(--#)。

さて、そういうことで今の心配は、
高校生活折り返しのこの時期に、上履きを新規に買ってしまったので、
今後はそう簡単に三足目を購入する機会が巡って来るとは思われず、
卒業礼拝になって、最高にボロっちぃ上履きを履いて出席することになるのではないか、
ということだ。

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それはそうと、ほかの学校はどうなのかなと思って、ちょっと検索していたら、
他校の上履き事情よりも、もっと興味深いことがいろいろとわかった。
世の中、「女子高生の上履きフェチ」な方々が結構いらっしゃるのだ。
某ネットオークションでは、『女子高生の使用済み上履き(未洗濯)』が、
なんと5759円で落札されていた。
「女子高生の上履きを杯にして酒を飲みたい」という人もあった。
「女子高生の上履き」がテーマのDVDも存在するそうだ。
呆れてはいけない。匂いフェチの中でも靴フェチは最上級者らしい。

うぅむ。
私は、そうとは知らず、随分と上等の品を捨てさせてしまったようだ。

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