銀閣を出る頃から雨模様になったので、タクシーを拾った。
三十三間堂には、まだ家族で来たことがないという話を出発前からしていて、
今回の旅行の目的のひとつだったので、天気が悪くても外したくなかった。
主人と私はそれぞれ、幼いときの家族旅行や中高の修学旅行などで
これまで一度は来たことがある筈なのだが、全く記憶がなく、
娘は歴史の「資料集」などで見たことがあるだけだった。
このタクシーに乗ったとき、なぜか運転手さんが、
「失礼ですが、お客さんは京都の方でしょうか」
と私達に質問された。主人が
「いえ、違いますが」
と答えて、この話は終わりになったのだが、
何だったのだろう、地元対象のキャンペーンか何かあったのだろうか?
そして、三十三間堂に着いて車を降りたとき、娘が言った。
「助手席で見てたらさー、運転手さんが乗務記録を入力するのに、
やっぱり、男性2名、女性1名って入れとったよ!」
札幌に続き、京都でもやはり娘は男にしか見えなかったのか(苦笑)。
転夫「京都の者かどうか以前に、こいつが男か女か、検討すべきだったな」
転妻「『失礼ですが』って、ホンマのとこ、どんだけ根本的に失礼かという」
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さて、三十三間堂は想像以上の圧巻だった。
一千一体の等身観音立像が居並び、
中央に高さ3メートルの千手観音座像があって、
眺めるだけで圧倒され、軽く目眩がしそうになった。
江戸時代に『通し矢』の場となったという、121メートルの本堂西軒下も、
実際にその場に立って眺めてみると、距離の遠さが実感できた。
幸い、このあたりで雨が上がった。
気温は低かったが、にわか雨程度で済んでくれて助かった。
堂内は写真撮影禁止だったので、私たちは外で記念撮影をした。
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お堂から出たところに化粧室があったので、交替で行った。
このとき、ケッサクなことがあった。
主人が出てきて、外で待っていた私たちに向かって、
「あのヒト、手を洗っていませ~ん」
と少し前方を歩いている男性を示したのだ(爆)。
転夫「だって、中でワシと並んどったヒトだも~ん。
あのヒト、洗わないで、サッサと出て行っちゃったも~ん」
転妻「くくっ。よほど寒かったか、急いどったか、したんじゃないの」
転夫「いいえ、きっとあのヒトは、普段から、洗っていませ~ん」
娘と私は悶絶した。
そんな話を聞いたら、そのヒトが目に入るだけで、もう発作を起こしそうだった。
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