私が聖徳太子に興味を持ったのは小学校6年のときで、
学校の図書館で手に入る本を何冊か読んで、
作文用紙に調べたことをまとめたものだった。
聖徳太子が仏教を大変篤く信仰した人だというのを
そのときに学んだ。
いつか法隆寺に行ってみたいなあと思っていたのが、
中学3年の修学旅行で一旦、叶ったのだが、
当時は確か、バス旅行で、次々と観光地を巡ったので、
法隆寺も本当にざっと案内されて歩いただけだった。
齢45にして、これほどゆっくりと斑鳩で過ごせる日が来たとは
ありがたいことだと思った。
しかし私の頭の中の聖徳太子像は、
もはや、私が12歳のときのままではない。
まず、梅原猛氏の著作によってイメージが一新され、
次に、伊沢元彦氏の著作を読むことでまた新たな見解を知り、
最後に、山岸凉子氏の劇画から多大なる影響を受け、
今や私は、五重塔の上のほうに厩戸の幽霊が出そう、
みたいな気分で、この場所を見上げるような人間になってしまった。
玉虫厨子を見ても、中宮寺を訪れても、
ついつい、よけいなことを考えてしまう(汗)。
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