転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



早朝、布団の中で寝返りを打ったら、一瞬、ぐるっと目眩がした。
しかし本当に瞬間的だったし、布団の中だからコケる不安もなく、
すぐおさまって、それからまた寝た。

そして起床したときにはそれを忘れていたのだが、
台所に立ってから、低いひきだしをあけようとしたら、また回り、
高い戸棚のものを取ろうとしたら、もう一度ググーっと回った。

実父に実母や友人、友人母など、私の周囲には、
これまで、「目眩」を訴える人間が割と多かったのだが、
ついに、私にもキたようだった。

吐き気はないし、耳鳴りや難聴もないからメニエルではなさそうだ。
目眩の持続時間は数秒と短く、頭の位置によって誘発される
(しかも、問題となる姿勢を取ってから目眩の出現まで
毎回かならず数秒の間隔がある)というところを見ると、
きっとこれは、三半規管の異常だな。
と思って、まずは耳鼻科に行った。
そこで駄目なら次は脳外科だろう、ということで。

私が見当をつけていた通り、診断は、
内耳が原因の「良性発作性頭位眩暈症」だった。
ただ、朝ほどの目眩は、どんどん起こらなくなっていて、
耳鼻科の検査であちこち頭を動かされたときには、
なんとなくキショクが悪い程度で、
もう、診断可能なほどの目眩や眼震は出なくなっていた。
三半規管から来る情報が正しくないということを、
脳が学習したために、ちゃんと修正がきくようになった、
という状態だと先生は仰った。

目眩の種類として、回転性だったのは確かだったが、
これらが右回りだったか左回りだったかは、
あとから考えると、覚えていなかった。
それがわかれば、患側はどちらの耳であるか、
見当がつけられるのだそうだが、私は残念ながら忘れてしまっていた。

この疾患は、理学療法もあるが、自然治癒も多いので、
一週間か二週間ほどは、様子を見るということで良いそうだ。
改善にはしばらくかかるのが普通で、
日にちとともに気にならなくなるなら、もうそのまま放置して良く、
何日待っても、症状が悪化傾向、あるいは全く改善がないなら、
場合によっては別の疾患のこともあり、
また、この疾患だとしても、なおりが悪く再発するケースもある、
というような説明だった。

今すぐ死にそうな話ではないようで、良かった。
しばらく病人として、このうえなく安静にして
(=家事とくに料理などせず、のたのたして)過ごしたい、
と私は思ったが、この病気は、安静にしてもなおらないそうだ。
むしろ、積極的に目眩の出る頭位を取り、体を試し、
慣らして行くことで、自覚症状の軽快が得られるとのことだった。
やなこった。

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