主人の話なのだが。
昨夜、彼は夜10時頃、バスで帰ってきた。
最寄りの停留所に着いて、バスがとまり、
ほかの乗客の後ろに並んで主人がバスの出口に向かっていたとき、
ふと、外のバス停のところに、ひとりのおばあさんがいるのが見えた。
そのおばあさんは、今、家から出てきたという雰囲気の、
どう見ても外出用ではない服装で、ぼ~っと立っており、
バスに乗るでもなく、うすら笑いを浮かべてこちらを見ていたという。
『おいおい。近所のアブないおばーさんじゃないんか(^_^;)?』
と主人は内心、思った。
うちのおばーちゃんも数年前は危なかったが、
ああいう感じで徘徊している人なのではないかと心配になったのだ。
が、知らない人だし、とりあえず、どうしようもない。
並んで順番にバスを降りたとき、
そのおばあさんはよろよろとバスのほうに向かって寄って来た。
手を幽霊のように前に突き出し、ヤバい歩き方だった。
と、主人の前にいた人が、おばあさんとすれ違いざま、
ぎょっとした様子で、道の片側に避けて通った。
『や、やっぱり、なんか困ったおばーさんらしいぞ?』
と主人が思った、その刹那。
前の人が何を避けたか、主人にもわかった。
バスを降りたところの路上に、誰かのゲ○があったのだ(爆)。
そして、おばあさんは、バスの降り口のところまで来ていた。
彼女は、そのバスで帰ってきた、おじいさんを迎えに来た人だった。
何もかも、全然関係なかった。
Trackback ( 0 )
|