転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



共同通信社によると、
「乳幼児期にテレビを多く見た子供ほど7歳の時に集中力が弱い、
落ち着きがない、衝動的などの注意欠陥障害になる危険性が大きい」
との調査報告が、アメリカの小児科学会機関誌の
『ペディアトリックス』4月号に掲載されたそうだ。

なんでも、テレビの視聴時間が1時間延びるごとに、
7歳になった時に注意欠陥障害が起こる可能性は10%高い、という。
ゆえに幼児期のテレビ視聴時間を制限すべきだ、とのことだ。
アンタ、うちの娘はもう9歳だよ、とっくに手遅れなんだよっ。

そういえば、私が小さい頃、母は忙しかったのでテレビを見せようとしたが、
私にはテレビを見るだけの集中力がなく、番組を理解できない様子で、
テレビとは全然関係ない遊びを勝手にしていて、
別の意味で非常に心配したと言っていた。
なるほど、テレビを見る能力が無い子供、というのも困っただろうな(^_^;。

この教訓めいた報道で思い出したのだが、
娘が生まれたばかりの頃、病院の助産婦さんが、
「必ず、赤ちゃんの目を見て授乳しましょう」
と天使の笑顔で言ったものだった。
私はそれを実行しようとしたが、タテ抱きだったので、
思いっきり下目づかいになっても、娘と目が合わなかった。
本当に目が合うようになったのは、断乳間際の1歳過ぎ頃で、
その頃になると娘は、おっぱいを飲んでいても眠くないときなど、
下から私の顔を見上げて、わざとニヤリと笑ったものだった。

だいたいが、育児には妙なブームがあると思う。
昔は「抱き癖」をつけてはいけない、というのが定説で、
泣いても抱き上げず、放っておくのが立派な育児だということになっており、
その時代が終わると、今度はスキンシップが大事という説が支持され、
とにかく一日中抱いていないと、成長後に祟りがあるかのように脅されたものだ。
その他、自然分娩推奨、母乳信仰、3歳児神話、オムツはずしは1歳半まで、等々、
いい加減にせんかと言いたいほど、極端な説が発作のように流行して来たと思う。

ものごとすべて、程度問題ではないか、と思う私は甘いのだろうか。
こういう説がはびこると、子供にテレビは絶対に見せてはいけない、
かのように母親を圧迫するのではと思われて、私はどうも嫌だ。
「多く」とは一体、何分、何時間のことを言うのか。

テメエの娘のテイタラクを見てからリクツを言え、ってか。

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