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RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

RC-NET STAFFによる、日常の些細な出来事から、お知らせまでいろいろなぶろぐ。

7/14 レインボーカフェ開催

2013-07-08 13:55:16 | スタッフ日記
今回のレインボーカフェは第二日曜日(7/14)開催です。

レインボーカフェは、性被害体験をもつレズビアン/バイセクシュアル女性のためのお茶会です。
被害にあったこと… それだけでも話せる場所がない。
じゃあ、セクシュアル・マイノリティ女性で被害にあった人はどこに行けばいいの?
セクシュアル・マイノリティだから言えないこともあったはず。
セクシュアリティについても安心して話せるところ、被害についても安心して話せるところをつくりたい。
そんな想いで、このカフェはひらかれます。
今まで誰にも言えなかった、話せなかったことを、安全な場所で話してみませんか?もちろん、話さなくてもOK。
お互いの存在を尊重しながら、まったり過ごしませんか?

お茶やお菓子の持ち寄りも大歓迎です。

☆おしゃべりだけでももちろんOKですが、
おしゃべりが苦手、緊張する・・・という方には、手作りのもの(その時々で変動する何か)で遊ぶこともできます(^^)

レインボーカフェでは、もちろん被害体験のシェアや、安心して話せる場所づくりというものを一番においているのですが、
“一人じゃできなかったこと”
“一人では思いつかなかったこと”
を、一緒にやっていければいいなと思っています。


(開催場所は安全確保の為、ご参加の方のみにお知らせします。概ねスカイツリー方面です)

第9回目は7月14日(日)
13:00~15:00です。


レインボーカフェのお申し込みは
shoko@rc-net.info までお気軽にご連絡ください。(問合せ担当:RC-NET しょうこ)

http://blog.goo.ne.jp/rc-net/e/a8325fe2ed99afad16f8d3257e98b6e4



レインボーカフェでは、以下のようなお約束を設けています。
ご参加の際にはぜひご一読ください。
みんなで安全/安心な場をつくるために、ご協力いただける方の参加をお待ちしています。





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※レインボーカフェは、RC-NETの自主事業として行われています。開催にかかる経費は全て会費等からまかなわれていますが、今後とも継続していくために、ご参加いただける方、また応援いただける方のカンパを金額問わず随時募集しています。もちろん、参加は無料ですが、ちょっと余裕があるという方はお願いします。
会場にカンパ箱が設置してある他、随時カンパ/会費等受け付けておりますので、何卒よろしくお願い致します。
参加はしないけど、応援したい!と思ってくださる方からのカンパも、常時お待ちしております。

振込先はこちら→
郵便振替 00980-8-194971 (レイプクライシス・ネットワーク)
郵貯普通預金 14190-82780161 (レイプクライシス・ネットワーク)

ポスター作品応募を締め切りました。今の思いを書かせてください。

2013-05-12 21:13:44 | スタッフ日記
RC-NETでは、3月下旬から5月10日までの期間、性暴力サバイバーにとって生きやすい社会を、というテーマでポスターの公募をさせていただきました。
6月下旬に都内、7月中旬に大阪で公募作品の展示をさせていただこうと思っています。
また詳細が決まり次第、こちらで広報させていただきますので、よろしくお願いいたします。

今回、ポスター展公募に対し、39作品の応募をいただきました。
これは正直、作品の公募をかけた段階では想定していなかった数字でした。
10くらい集まったらいいかな、と思っていました。

私が、この公募を通して感じたことは一つです。
「こんなにも、思いをむけてくれる人がいるんだな」ということです。
39作品と言う数字を多いというか、少ないというかは人によるとは思うのですが、
もちろん、これまでもとてもお世話になっている方からの応募もありましたが、応募いただいた方のほとんどが、これまでRC-NETとは関わりのない方でした。
そして、その中にはサバイバーもいたし、自分の身近な人が被害にあって、という人もいたし、「何かできることはないだろうか?」という想いで作品を作ってくれたという方もいました。
メールを開く度に、本当に心が揺さぶられました。
これまで、「なんとか理解してもらわなくちゃ」とどこかで思っていました。
でも、「一緒に思いを持っている人」「性暴力サバイバーをこんなに身近に感じてる人たちが、当事者にも、そして当事者以外にもいるということ」この事が、ひたすらにありがたい事だと感じました。

ただ、どうしても性暴力被害というのは「想い」だけでは語ることが難しいものでもあるだろうと思います。
社会に対してアウトプットする際には、ある程度の知識が必要なことでもあります。
それは、「無知」が人を傷つけてしまう、という現実も、実際にあるからです。
また、それこそとっても思いの詰まった作品であったとしても、どうしても他者の認識との擦り合わせが必要な場合があります。
それは特に、今回のような「ポスター」という媒体には顕著にあらわれます。
コマーシャルアートの中で、「人に伝える」ということは、とても力のいることかもしれません。
よって、今回の作品の中から一定数の一次審査での落選作品も出るのだと思うのですが、
その「落選」が、「あなたの想いへの否定ではない」ということを伝えられたらと思いました。

応募いただいた皆さまにお伝えしたいのは、
ただただ、感謝の言葉でしかありません。

ポスター展開催について思うのは、
このポスター展のすべての作品がすべての人にとって受け入れられるものでなくてもいい、ということです。
「サバイバー」と一括りに言っても、その全体像は本当に様々です。同じ人間なんて、いないからです。
だからこそ、伝わる言葉も、伝わる媒体も人それぞれ。
「これが正しい」なんていうものはないし、
「サバイバーをエンパワーする」なんて言っても、万人に受け入れられるものなんて存在しないからです。

どれだけの善意を注ぎ込んで作られていたとしても、
「この作品が嫌いだ」というものはあるでしょう。
逆に、誰がどのような評価を下していたとしても、
その作品を前に、心が揺さぶられるものはあるかもしれません。

100のメッセージのうち、伝わるのは1だと思っています。
99が届かない思いでも、
たった一つのかけらが、あなたに届くようにと、
私はいつもRC-NETの企画をしています。

だから、この企画の善し悪しに関わらず、もっと多くのメッセージが、もっと多くの優しい目線が、
性暴力サバイバーに対して向けられるようになればいいと思っています。

この企画がどこかの、たった一人のあなたに届くことを信じて。

終わってから、やっぱりポスター展を企画してよかったなぁって思えたらいいなぁ。


応募いただいたみなさん、
本当にありがとうございました!!

レジリエンスの10周年記念&マイ・レジリエンス出版記念パーリィいってきた!

2013-04-06 19:19:55 | スタッフ日記
第一回レイプクライシス・ポスター展についてはこちら

4/13想いをカタチにするワークショップについてはこちら

5/18LGBTQレイプサバイバーサポーター養成講座についてはこちら

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今日は、NPO法人 レジリエンスさんの創設10周年記念&『マイ・レジリエンス トラウマとともに生きる』出版記念パーティーに参加させていただきました。



マイ・レジリエンスは、さちさんが5年の歳月をかけて書き上げた、「暴力がもたらす影響やトラウマとはどういうものなのか、また回復のために自分自身が試してきた様々なこと」を書き記した本とのことで、
私も今日購入させていただきました。
ゆっくり読んでみようと思います。
いや~、5年ですよ。ほんとに、この本一冊の中にどれだけの思いがつまっているのかと思うと、それだけで胸が詰まる思いがします。

パーティーは、これまでのレジリエンスを共に作ってこられた多くの人たちがかけつけておられて、
みなさんのお話を聞くにつけ、みなさんのお顔を見るにつけ、
本当に素敵な人たちに守られていたからのレジリエンスなんだなと。
いつも、さちさんのお話などを聞くと、励まされるというか、まだやれることあるなって、未来を見れるというか、
とても大事なものを預けてもらえている気がするのです。
そのレジリエンスの片鱗を垣間みる事の出来る、素敵なパーティーでした。
わしらも、こんな風に祝ってもらえる時が来るよに、がんばらんとなと思いました!

10周年、本当におめでとうございます!!


さちさんの分身さんと、さちさんさつきさん


参加者のみんなの希望が実る、希望の木


想いをカタチにするワークショップの内容

2013-03-25 21:30:41 | スタッフ日記
第一回レイプクライシス・ポスター展についてはこちら

4/13想いをカタチにするワークショップについてはこちら

5/18LGBTQレイプサバイバーサポーター養成講座についてはこちら

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4/13に企画しています想いをカタチにするワークショップの内容について、
初めての形態なので(類似したものはやったことあるのですが、ポスター作りまでやるのは初めて)、まとめ的に、内容を書いてみようと思います。
ポスターを作ってみようと思われている方の参考になるかなとも思いますので、「作ってみたいけど、どうしたらいいか分からない」という方は、
読んでみてもいいかもしれません。


1、「ことば探し」
性暴力被害とは何か、ということをまず学んでいただきます。
基本的に座学ですが、みなさんにはここで気になるキーワードやセンテンスをポストイットなどにどんどん書いてもらいます。
例えば「合意」「パワーバランス」「コントロール」などのことばを私は使うでしょうし、
具体的な事例の中でサバイバーが言ったことばを話すかもしれません。
同時に、話を聞いてもらった中で参加者のみなさん自身が感じたことについても書いてもらいます。
どんどん書いてもらって、参加者のみなさんに書いてもらったことを最後にシェアします。
ワークに参加されない方は、本やネットの中から見つけてみるのもいいですね。


2、「伝えたいことば探し」
ここでは、伝えたい相手を4個に分けます。
「サバイバーに」あなたなら何を伝えますか?もしくは、あなたがサバイバーなら何を思うでしょう。
「サポーターに」あなたなら何を伝えますか?もしくは、あなたがサポーターなら何を思うでしょう。
「社会に」あなたなら何を伝えますか?何を望みますか?
「加害者に」あなたなら何を伝えますか?どんな想いをみせたいと思いますか?
先ほど学んでもらった中やみなさんから出て来た言葉たちの中から、あなたの感じた言葉を見つけ出しましょう。
1で見つけたことばとの組み合わせで考えてもらうことも出来ます。


3、「気持ちを色やカタチにしてみよう」
画用紙、アクリル絵具、水彩絵具、色紙、糸、針金など、様々な材料を用意しておきます。
これらを使って、思い浮かぶ画面を作りましょう。
「絵を描こう」としなくていいです。
色を置いていく、画材を配置する、自分の気持ちで好きに色やカタチを作ってください。


4、「コトバとカタチを合わせよう」
1のコトバと2のコトバを組み合わせたりしながら、自分にとって一番大事だと思うことをまとめましょう。
そして、3で用意した「色やカタチ」に合体させます。
画用紙にそのまま文字を書き込んでもらってもいいですし、
カメラとPCを用意しますので、写真をとってPCに取り込み、そこに文字を入れていくこともできます。
(イラストレーターのソフトが入っていますが、使えない方でもスタッフがお手伝いしますので大丈夫です)

5、完成
と、こんな感じで今回のワークショップは行う予定です。

気になる方はぜひ申し込んでください♪
詳細はこちら

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参考になりそうなポスターや動画など(ちょっとだけですみません。いいサイトとかあったら教えてください)

RC-NET「あなたにとって性暴力ってなんですか?動画

Pictures of Anti-rape posters

Men Can Stop Rapeのポスター

sanfrancisco woman against rape Artists Against Rape

South Essex Rape &Incest Crisis Centre

LGBTと性暴力

2013-03-11 16:18:43 | スタッフ日記
支援における〈“女”同士の絆〉を考える:“女”同士の絆〉と生き抜くこと ―アジア圏の「レズビアン」のつながりを考える―
10日、国際基督教大学ジェンダー研究室のイベントで登壇させていただき、レインボーカフェについての報告をする、という場を頂いた。

登壇者は、れ組スタジオの若林さん、LOUDの大江さん、coLLaboの加澤さん、ESTOの内田さんに私という、レズビアン諸氏。もう、大先輩たちの中で私のようなものが何を話したらいいのか、正直私は当日まで本気で緊張していた。だって、若林さんに至っては私が生まれた頃から活動家なわけで、3才の時にはれ組スタジオなわけです。

ずっと何を話すべきか考え続け、その場に至って「失敗談をしよう」と思った。
性暴力被害というものに関わる中で、「出来なかったこと」それが、私にとってLGBTのレイプサバイバーに対する支援なんじゃないかと思う。
結構前から、LGBTサバイバーは身近にいた。しかし、現行法、支援の実情から、そこについての対処は非常に遅れていて、「こうしたらいいよ」なんてことがそう簡単に言えるものじゃない。
その中でセクシュアリティによる困難と被害体験を抱え、自殺してしまった友人もいた。
自分自身、解離していたのだと思う。
そこに問題を感じないようにしてきた。この数年、LGBTと性暴力ということにコミットして活動する中で、やっぱり実感として分かったことがある。
LGBTと性暴力というのは、あまりに深刻で、にも関わらず今の日本では手を付けられていない問題なんだ。

私は研修などをする際に、大概最初に
「自分自身にとって、性暴力は身近なものだと感じる人は手を挙げてもらえますか?」
と聞くことにしている。

市民講座で手を挙げる人は1割弱。
諸々の支援現場での研修で2割弱。
DVや性暴力についての支援者養成の研修で3割弱。
LGBT関係のイベントでは、大体半数近くが、
挙手してくれる。

どういうことなんだ、と思う。

LGBTで「身近だと思う」人の率が、高すぎやしないか、といつも思う。
しかも、他の場所では大概、手を挙げ終わるのに時間がかかる。周りの様子を見て、おそるおそるあげる、という感じだ。
しかし、LGBTに関しては、早い。すぐに手が挙がる。
ほんとうに「身近」だからなんだと思う。

研修が終わってから何人かの人に声をかけてもらった。
その中で、自分たちの周りにもサバイバーはいるけど、正直ピアサポートの領域を越えていると感じることがある、というような話があった。
性暴力に関しては、その後に起こる症状なども含めて知識がなければ気付けないこと、行動におこせないことが沢山ある。
RTS(レイプトラウマ症候群)を知っていれば「あぁ、こういうことか」と思えることもあるし、
LGBTの中で問題だな、と思うのは「本人自身が暴力体験に自覚的になるのに非常に時間がかかる」ということ。
何故かと言えば、LGBTは大概、社会的な偏見や差別に曝されることから「我慢癖」がついている事が多い。
「悪口いわれてもしかたない」「からかわれるのも日常」「嫌な事があってもクローゼットでいなければいけない」様々な葛藤を日々している。
その中で通常であれば拒否するべきことと、日常的な葛藤とのボーダーラインが非常に曖昧になる。
どれが被害なのかわからなくなる。
実はこれ、全部被害ではあるのだけども、それほどに暴力が恒常化してしまう。
恒常化することによって人は無力化してしまう。「どうせ自分なんて」で留まってしまう。
そして孤立してしまう。助けをもとめるということが出来なくなってしまう。
そして孤立化する中で、問題が透明化してしまうのだ。見えなくなっちゃう。

まずは知ることから始めよう。
自分自身の問題に気付くために。
自分の身近な人が抱える困難に気付くために。
そうすれば、出来ることは沢山あるはずだし、きっと自分自身の助けになることがあるはず。

当事者に対して話をする場所が、もっと増えていったらいいな、と思った。