あちらはいかがですか、たかちゃん?

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回想:難病、中咽頭癌の死3

2021-09-16 10:38:48 | 日記
たかちゃんの病気、難病、中咽頭癌の死2からの続き


主治医は何度も手術で取り除いた腫瘍を検査するが、何度も癌ではないと、自分の判断は間違っていないことを常に主張していた。患者は、医者の言うことを聞くのが当たり前だというオーラを出していた。

そうこうしているうちに足はピクリとも動かなくなった

変に微熱が続き、ここの大学病院の難病専門科のドクターに依頼して、初めて
肥厚性硬膜炎という難病にたどりついた
この病気は、見つかってから300症例もない珍しいもの。
すぐに大量のステロイド療法が始まり、何とか足先の感覚が戻ってきた。
そうしているうちに、たかちゃんには喉の異変があり、以前のたかちゃんの声ではなくなっていたので、耳鼻咽喉科でみてもらうが、副作用の強いステロイドのせいであるということになった
この時、もっといろいろな検査をしていたらと悔やまれる。

またリハビリが始まるが、前のように支えられて歩くのには程遠い状態で、平行棒で身体を支えて立つことすらできなくなっていた
専門のリハビリ病院を勧められ、歩けなくなってからの2ヶ月少しの大学病院の入院は終わった。
専門のリハビリ病院選びは、病院施設併設のリハビリ病院がいいなと思っていたけれど、たかちゃんは自宅から遠くて家族に頻繁に会えないのを嫌い、自宅近くのリハビリ病院にした。
たかちゃんの生い立ちは、いつも一人ぼっちだったので、病院での一人も耐えられなかったのだろう。
私は体調をくずした1週間以外は、毎日、定期を買って電車で病院に通った。
大学病院にはリハビリ病院から通院するということで、自宅から車で20分ほどのリハビリ病院に転院した。

これには介護タクシーといって、横になって運ぶこともできるもので、自宅の方向に向かう車のなかで不安で流れる風景を見ていたのを覚えている。
この介護タクシーの運転手さんの優しい仕草や言葉に泣きそうなのを押さえるのがやっとだった。
たかちゃんも不安でいっぱいだったと思う。



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